名称:特別展「九谷赤絵の極致 宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界」苫小牧市美術博物館
会期:2024年6月29日(土)〜8月25日(日)
会場:苫小牧市美術博物館
開館時間:9:30~17:00(最終入館16:30まで)
料金:一般600(500)円、高大生400円(300)円、小中学生以下無料
※( )内は前売り券および10名以上の団体料金
※年間観覧券ご提示で、一般300円、高大生200円でご入場できます。
※免除申請についてはお問い合わせください。
※併せて中庭展示、常設展示もご覧いただけます。
休館日:月曜日(ただし祝日の場合開館、その翌平日が休館)
住所:〒053-0011北海道苫小牧市末広町3-9-7
TEL:0144-35-2550
URL:苫小牧市美術博物館
「九谷赤絵」とは、九谷焼の様式のなかで、赤と金の細密描写を特徴とする華やぎあるものです。赤絵の技法は、中国の宋赤絵を起源とし、江戸時代に日本に伝わりました。九谷焼における赤絵は、江戸前期の古九谷を経て、現在の石川県加賀市に創業した再興九谷の宮本屋窯(1832~59/天保三~安政六)で大成したとされています。宮本屋窯の緻密な文様で絢爛豪華な赤絵作品は、やがて明治期に「ジャパンクタニ」として世界に名を馳せた輸出九谷の誕生や発展につながります。
宮本屋窯の赤絵は、黒みがかった赤(通称・血赤)で文様を細かく描きこんだ「赤絵細描」と、金彩に「赤以外の上絵釉」を用いたことが特徴として挙げられます。また、画題の一部に、中国・明時代の墨の文様集『方氏墨譜』からの着想がみられるなど、陶工の技量と教養が発揮された独自性ある表現が魅力です。とりわけ、主画工の飯田屋八郎右衛門(1801~48/享和元~嘉永元)は赤絵細描に優れた手腕を発揮し、宮本屋窯は、別名「飯田屋窯」とも呼ばれています。
宮本屋窯の作品は、完成に多くの時間を要するため、現存数が非常に少なく、全国的に一堂に展示・紹介される機会はこれまで一度もありませんでした。本展では、石川県九谷焼美術館の協力のもと、貴重な宮本屋窯の画工・飯田屋八郎右衛門の作品を中心に、江戸後期の華やかな「九谷赤絵」の世界をご覧いただきます。
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