「LA VIE EN ROSE 橋爪 彩 展」日本橋高島屋S.C.(本館)

「La patience」 162.0 × 130.3cm パネルに油彩

名称:「LA VIE EN ROSE 橋爪 彩 展」日本橋高島屋S.C.(本館)
会期:2024年8月22日(木)→9月9日(月)
会場:本館6階 美術画廊X
入場料:無料
住所:〒103-6190東京都中央区日本橋 2-5-1
TEL:03-3246-4310 本館6階 美術画廊(直通電話)
URL:日本橋高島屋S.C.(本館)

橋爪彩は、東京藝術大学大学院修了後に渡欧し、世界からは異邦人として見られる日本人であることの疎外感と、世界共通の感情の存在を認識する体験をします。そしてその経験等をもとに、リアルと虚構、官能と無垢など、イメージのコントラストの強いシュールな印象の、写実的で繊細な画面の油彩画を制作していきます。眩い照明の下のスタジオセットのような部屋で、不自然とも思えるポーズをとる若い女性モデルたち。白く仄かに発光する口元は何かを訴えかけようとしていますが、髪の毛で目は隠され、表情はよくわかりません。辺りには現代社会へのメタファーなのか意味ありげにビビッドな色のファッショナブルな服や靴、アクセサリーや紙幣などが配置されています。そうした鑑賞者の憶測を他所に、それら作品は“唯これが私をとりまく世界”と煙に巻きます。 高島屋では初個展となる今回は、新作を中心に薔薇のあるモチーフの作品を主に発表いたします。薔薇は美の象徴であると同時に邪悪なイメージや狂気をも連想させます。棘があるとも知らずに、否知っていても尚、その背徳的な美や香りに人は惹きつけられてしまいます。橋爪は薔薇をキーワードに、現代の欲望と無常観、西洋への憧れと日本人としてのアイデンティティを、過去の名画へのオマージュも入れて昇華し、連綿と続く人類の創作行為やこの世界への果てしなき欲求を表現いたします。

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