「森靖展 -Gigantization Manifesto-」碌山美術館

「森靖展 -Gigantization Manifesto-」碌山美術館

名称:「森靖展 -Gigantization Manifesto-」碌山美術館
会期:2024年9月14日(土)〜12月8日(日)
会場:碌山美術館
開館時間:9:00~17:10(最終入館時間は16:40)
料金:大 人 900円
   高校生 300円
   小中生 150円
   ※障がい者手帳をお持ちの方は半額
休館日:月曜日と祝祭日の翌日 ※10月末まで無休
住所:〒399-8303長野県安曇野市穂高5095-1
TEL:0263-82-2094
URL:碌山美術館

《Devotchka – Venus de Milo》2021 h31/w21/d27cm
所蔵/ 船山雅史 氏
《Devotchka – Venus de Milo》2021 h31/w21/d27cm 所蔵/ 船山雅史 氏

森靖(もり・おさむ 1983-)は、木彫を主たる表現領域とする、現代彫刻における若手最高峰と評される作家です。近作《3MMM-Rivalry》(2022)はヴィクトリア国立美術館(メルボルン)に収蔵され、世界的な評価が高まってきています。歌うエルビス・プレスリーが両性具有化した4メートルに迫る代表作《Jamboree-E. P.》(2014、本展未出品)で知られるように、森は見る者を圧倒する巨大な作品制作を特徴としています。その森は本年、運慶の没800年を機に像(イメージ)のスケール感への問題意識を先鋭化し「巨大化宣言」として今後もますます巨大な作品を制作することを宣言しました。
この記念すべき年に、森にとって初めての美術館での展覧会を開催します。学生時代の作品からこれまでの代表作、近作を通して、その造形思考をたどりながら、森芸術の世界を体感する格好の機会となるでしょう。
細やかな再現描写を追求した《Sumo Stomp》(2007)、ポップアイコンの解体やグロテスクの文脈で解釈されるマリリン・モンローを河童と掛け合わせた「キマイラ」《Much ado about love-Kappa》(2009)、「チャンス・イメージ」の伝統に棹差す《Lighter-Vacanti Mouse》(2021)、わずか4㎝の「自由の女神」《On the hand-The statue of liberty》(2021)。そのほか、トルソや未完成あるいは断片という文脈で解釈される作品も展示。約3メートの《3MMM-Melt & messy》(2023)はおそらく日本で見られる最後の機会となるでしょう。
巧みな鑿裁きで、伝統を踏まえながらアイデンティティを彫琢し、現代彫刻の地平を拓いていく森靖の作品をぜひお楽しみください。

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