「となりの不可思議 収蔵品展080 寺田コレクションより」 東京オペラシティ アートギャラリー

落田洋子 《異常乾燥注意報》 1996 photo: 斉藤新

名称:「となりの不可思議 収蔵品展080 寺田コレクションより」 東京オペラシティ アートギャラリー
会期:2024年7月6日(土)〜2024年9月16日(月)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
開館時間:11:00 〜 19:00
休館日:月曜日
   月曜日が祝日の場合は開館し翌火曜日休館
入場料:一般 1600円、大学生・高校生 1000円、中学生以下 無料
住所:〒163-1403東京都新宿区西新宿3-20-2
TEL:03-5777-8600
URL:東京オペラシティ アートギャラリー

当館収蔵品の寄贈者 ・ 寺田小太郎氏(1927–2018)は、幻想的な絵画をことのほか好み、収集した。生前の寺田は雑誌のインタヴューでその理由を次のように語っている。「(超現実主義や幻想絵画の世界は)単なる想像の世界ではなく、現実の秩序を壊すことで、物事の根源に迫るひとつの筋道であると思っています」
その前提として寺田氏はこうも語っている。「私達は、目に見える世界の中で悪戦苦闘しながら生きています。そうすると、どうしても目に見える現実の中でしかものを考えられなくなってしまいます。しかし、それだけではないはずです」。本展では、寺田コレクションの特色のひとつである、一見ありふれた風景に見えながら、ふと現実への疑問を感じさせる作品群で構成した。「あたりまえ」と思い込んでいるものごとへの新たな視点を誘い、考えるきっかけを与えてくれる作品群を前にすると、私たちはいかに固定観念に囚われがちであるかを実感するのではないだろうか。作品を鑑賞することで、自らを律する。時には自己否定さえ余儀なくされる内省の場を、寺田はいとわず、欲した。私たちは時流や時勢に流されそうになったとき、あるいは流されている自覚すら失っている時、寺田氏の遺したこの言葉を胸に、彼がものごとの根源を知るよすがとしたこれらの作品の前に立ってみれば、自らを省みる機会になるだろう。

落田洋子 《異常乾燥注意報》 1996 photo: 斉藤新
落田洋子 《異常乾燥注意報》 1996 photo: 斉藤新

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