「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」森美術館

藤倉麻子+大村高広《記録の庭》2022年⁻ 空き家、庭、ビデオ サイズ可変 ※参考図版

名称:「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」森美術館
会期:2025年2月13日(木)~2025年6月8日(日)
会場:森美術館
時間:10:00~22:00
   ※火曜日のみ17:00まで
   ※ただし2025年4月29日(火)、5月6日(火)は22:00まで
   ※最終入館は閉館時間の30分前まで
休館日:会期中無休 
観覧料:※専用オンラインサイトでチケットを購入すると( )の料金が適用されます
  [平日]
   一般 2,000円(1,800円)
   学生(高校・大学生)1,400円(1,300円)
   子供(中学生以下)無料
   シニア(65歳以上)1,700円(1,500円)
   [土・日・休日]
   一般 2,200円(2,000円)
   学生(高校・大学生)1,500円(1,400円)
   子供(中学生以下)無料
   シニア(65歳以上)1,900円(1,700円)
   ※本展は事前予約制(日時指定券)を導入しています。専用オンラインサイトから「日時指定券」を購入してください
   ※専用オンラインサイトはこちら
   ※当日、日時指定枠に空きがある場合は、事前予約なしで入館できます
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53F
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)

ディムート《エル・トゥルコ》(イメージ図)2024年
技術提供(コーディング、プログラミング):E. バージレイとチーム(ノースイースタン大学)、B. グリーンマン(ユタ大学)、H. シ、SHI Lab (ジョージア工科大学)
ディムート《エル・トゥルコ》(イメージ図)2024年 技術提供(コーディング、プログラミング):E. バージレイとチーム(ノースイースタン大学)、B. グリーンマン(ユタ大学)、H. シ、SHI Lab (ジョージア工科大学)

仮想空間と現実世界が接続し、人工知能(AI)が飛躍的に発展するなか、新しいテクノロジーは私たちの日常生活に急速に浸透し、とりわけコロナ禍は仮想空間における活動を加速させました。また、顧みればテクノロジーとアートは、コンピューター・アート、ビデオ・アートなどの歴史のなかで常に併走してきました。近年のビデオゲームやAIの発展がアーティストの創造活動に全く新しい可能性をもたらす一方で、生成AIの登場は、人類の創造力にとっての脅威ともなっています。こうした動向は、現代アートの文脈においても大きく注目されています。
本展では、ゲームエンジン、AI、仮想現実(VR)、さらには人間の創造性を超え得る生成AIなどのテクノロジーを採用した現代アートを紹介します。そこではデジタル空間上のさまざまなデータが素材となった全く新しい美学やイメージメイキング(図像や画像を作ること)の手法、アバターやキャラクターなどジェンダーや人種という現実社会のアイデンティティからの解放、超現実的な風景の可視化、といった特性が見られます。ただ、これら新しい方法を採用しながら、アーティストの表現の根幹では普遍的な死生観や生命、倫理の問題、現代世界が抱える環境問題、歴史解釈、多様性といった課題が掘り下げられています。
「マシン」(※1)とアーティストが協働する作品や没入型の空間体験は、「ラブ(愛情)」、共感、高揚感、恐れ、不安など私たちの感情をおおいに揺さぶるでしょう。現実と仮想空間が重なりあう本展は、人類とテクノロジーの関係を考えるプラットフォームとして、不確実な未来をより良く生きる方法をともに想像する機会となるでしょう。
※1 ここで言う「マシン」は従来の重工業的な「機械」のイメージではなく、コンピューターおよびハードウェアの総称としての「マシン」を主に意味します。20世紀初頭には機械のスピード感やダイナミズムが象徴する新たな時代を「マシン・エイジ」と呼び、多様な芸術分野で支持されました。本展では21世紀に広く浸透したコンピューターやインターネットに深く関わる新しい「マシン」時代のアートに注目します。なお、「ゲームエンジン」はハードウェアではなく、コンピューター・ゲーム制作に必要な機能をまとめたソフトウェアをさします。

キム・アヨン《デリバリー・ダンサーズ・スフィア》2022年 ビデオ 25分
キム・アヨン《デリバリー・ダンサーズ・スフィア》2022年 ビデオ 25分
佐藤瞭太郎《ダミー・ライフ #11》2022年 インクジェットプリント 12.4×14.8 cm ※参考図版
佐藤瞭太郎《ダミー・ライフ #11》2022年 インクジェットプリント 12.4×14.8 cm ※参考図版
ルー・ヤン(陸揚)《独生独死—自我》2022年 ビデオ 36分 音楽:liiii
ルー・ヤン(陸揚)《独生独死—自我》2022年 ビデオ 36分 音楽:liiii
ヤコブ・クスク・ステンセン《エフェメラル・レイク(一時湖)》2024年 ライブ・シミュレーション、生成される立体音響、ガラス彫刻
コミッション:ハンブルク美術館(ドイツ)
展示風景:「エフェメラル・レイク(一時湖)」ハンブルク美術館、2024年
撮影:クリストフ・イルガング
ヤコブ・クスク・ステンセン《エフェメラル・レイク(一時湖)》2024年 ライブ・シミュレーション、生成される立体音響、ガラス彫刻 コミッション:ハンブルク美術館(ドイツ) 展示風景:「エフェメラル・レイク(一時湖)」ハンブルク美術館、2024年 撮影:クリストフ・イルガング
アドリアン・ビシャル・ロハス「タイムエンジン」ソフトウェアによって生成された環境シミュレーション 2022年
Courtesy:kurimanzutto ※参考図版
アドリアン・ビシャル・ロハス「タイムエンジン」ソフトウェアによって生成された環境シミュレーション 2022年 Courtesy:kurimanzutto ※参考図版
ビープル《ヒューマン・ワン》2021年
4面スクリーン(16K)、磨かれたアルミメタル、マホガニー材の枠、メディアサーバー、NFTの変化と同期した映像(永続)
220×114.8×114.8 cm
展示風景:「ビープル:ヒューマン・ワン」M+(香港)、 2022-2023年
撮影:ロク・チェン
ビープル《ヒューマン・ワン》2021年 4面スクリーン(16K)、磨かれたアルミメタル、マホガニー材の枠、メディアサーバー、NFTの変化と同期した映像(永続) 220×114.8×114.8 cm 展示風景:「ビープル:ヒューマン・ワン」M+(香港)、 2022-2023年 撮影:ロク・チェン
シュウ・ジャウェイ(許家維)《シリコン・セレナーデ》(イメージ図)2024年 ビデオ・インスタレーション
シュウ・ジャウェイ(許家維)《シリコン・セレナーデ》(イメージ図)2024年 ビデオ・インスタレーション
キム・アヨン《デリバリー・ダンサーズ・スフィア》2022年 ビデオ 25分
キム・アヨン《デリバリー・ダンサーズ・スフィア》2022年 ビデオ 25分
ルー・ヤン(陸揚)《独生独死—自我》2022年 ビデオ 36分 音楽:liiii
ルー・ヤン(陸揚)《独生独死—自我》2022年 ビデオ 36分 音楽:liiii
佐藤瞭太郎《生きている無機物》2023年 4Kビデオ 7分37秒 ※参考図版
佐藤瞭太郎《生きている無機物》2023年 4Kビデオ 7分37秒 ※参考図版
ジャコルビー・サッターホワイト《メッター・プレイヤー(慈悲の瞑想)》2023年
4チャンネル・マルチメディア・インスタレーション(サウンド、舞台照明、ハイビジョン・カラービデオ、オートデスク・マヤとアンリアルエンジンによる3Dアニメーション)21分28秒
Courtesy:Mitchell-Innes & Nash, New York
ジャコルビー・サッターホワイト《メッター・プレイヤー(慈悲の瞑想)》2023年 4チャンネル・マルチメディア・インスタレーション(サウンド、舞台照明、ハイビジョン・カラービデオ、オートデスク・マヤとアンリアルエンジンによる3Dアニメーション)21分28秒 Courtesy:Mitchell-Innes & Nash, New York
ヤコブ・クスク・ステンセン《エフェメラル・レイク(一時湖)》2024年
ライブ・シミュレーション、生成される立体音響、ガラス彫刻
コミッション:ハンブルク美術館(ドイツ)
展示風景:「エフェメラル・レイク(一時湖)」ハンブルク美術館、2024年
撮影:アルタイ・タズ
ヤコブ・クスク・ステンセン《エフェメラル・レイク(一時湖)》2024年 ライブ・シミュレーション、生成される立体音響、ガラス彫刻 コミッション:ハンブルク美術館(ドイツ) 展示風景:「エフェメラル・レイク(一時湖)」ハンブルク美術館、2024年 撮影:アルタイ・タズ
アドリアン・ビシャル・ロハス《無題21》(「想像力の終焉」シリーズより)2023年
アクティブなデジタル・エコロジーのライブ・シミュレーション、有機物、無機物、人工物、機械製の物質が組み合わさった層状複合体
Courtesy:kurimanzutto
アドリアン・ビシャル・ロハス《無題21》(「想像力の終焉」シリーズより)2023年 アクティブなデジタル・エコロジーのライブ・シミュレーション、有機物、無機物、人工物、機械製の物質が組み合わさった層状複合体 Courtesy:kurimanzutto
アニカ・イ《Wñ†§ñ0§R§》2024年
アクリル絵具、UV印刷、作家によるアルミ製フレーム 121.9×162.6×3.8 cm
Courtesy:Gladstone Gallery
© Anicka Yi / ARS, New York / JASPAR, Tokyo, 2024 G3616
アニカ・イ《Wñ†§ñ0§R§》2024年 アクリル絵具、UV印刷、作家によるアルミ製フレーム 121.9×162.6×3.8 cm Courtesy:Gladstone Gallery © Anicka Yi / ARS, New York / JASPAR, Tokyo, 2024 G3616
ケイト・クロフォード、ヴラダン・ヨレル《帝国の計算:権力とテクノロジーの系譜 1500–2025年》2023年
展示風景:「帝国の計算:権力とテクノロジーの系譜 1500–2025年」プラダ財団オッセルヴァトリオ(イタリア、ミラノ)、 2023-2024年
撮影:Piercarlo Quecchia – DSL Studio
Courtesy: Fondazione Prada
ケイト・クロフォード、ヴラダン・ヨレル《帝国の計算:権力とテクノロジーの系譜 1500–2025年》2023年 展示風景:「帝国の計算:権力とテクノロジーの系譜 1500–2025年」プラダ財団オッセルヴァトリオ(イタリア、ミラノ)、 2023-2024年 撮影:Piercarlo Quecchia – DSL Studio Courtesy: Fondazione Prada
藤倉麻子+大村高広《記録の庭》2022年⁻ 空き家、庭、ビデオ サイズ可変 ※参考図版
藤倉麻子+大村高広《記録の庭》2022年⁻ 空き家、庭、ビデオ サイズ可変 ※参考図版

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る