「インド細密画」府中市美術館

「インド細密画」府中市美術館

名称:「インド細密画」府中市美術館
会期:2023年9月16日(土)~2023年11月26日(日)
会場:府中市美術館
展示室:2階企画展示室
時間:10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日、9月19日(火)、10月10日(火)
   ※ただし9月18日、10月9日は開館
観覧料:一般 900円(720円)
   高校・大学生 450円(360円)
   小・中学生 200円(160円)
   ※( )内は20名以上の団体料金
   ※10月7日(土)~10月9日(月・祝)は市民文化の日無料観覧日
   ※身体障害者手帳(ミライロID)等をお持ちの方と付き添いの方一名は無料
   ※未就学児無料
   ※府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料
住所:〒183-0001東京都府中市浅間町1-3 都立府中の森公園内
TEL:042-336-3371(ハローダイヤル)
URL:府中市美術館

《ヴィシュヌとラクシュミ》
ラージプト絵画 19世紀中頃
《ヴィシュヌとラクシュミ》 ラージプト絵画 19世紀中頃

神話、音楽、ダンス……インドのすべてがここにある
日本人は古くからインドに憧れを抱いてきました。仏教誕生の地、想像の彼方にある神秘に満ちた場所だったに違いありません。今日でも多くの日本人にとって、未知の世界であり、それゆえに強く心ひかれる場所ではないでしょうか。昨今のインド料理やヨガ、インド映画のブームにも、これまで触れることのなかった世界との出会いが生んだ高揚感が表れています。一方、インド文化の人気が高まる中でも、絵画にはなじみのない方も多いはずです。例えば西洋絵画のように、豊富に作品を見る機会に恵まれないので、当然でしょう。
インド絵画の精華とも呼ばれる細密画は、16世紀後半から19世紀半ばにかけて、ムガル帝国やラージプト諸国の宮廷で楽しまれた一辺20センチほどの小さな絵です。あえて小さな画面に描くのは「見る人と絵が一対一で対話をする」という考え方があったからです。絵と対話を重ねることは、魂を清める行為でもあったと言います。
ファンタスティックな神話世界、豪華な衣装に身を包んだ王の肖像やしなやかなポーズの女性たち……美しい線と色に彩られた宝石のような絵の中には、人々の自然を崇める心や感性、情熱的な信仰心が込められています。そこには、古代以来、複雑で深遠な文化を築いてきたインドのすべてが刻まれていると言えます。
本展覧会は、日本画家、インド美術研究家の畠中光享氏のコレクションから細密画の優品およそ120点を紹介します。畠中コレクションは、細密画の中でも特にインドらしさが色濃く表れたラージプト絵画が充実した世界有数の個人コレクションです。西洋絵画とも日本絵画とも違う、インド細密画の美の世界をお楽しみいただき、インド文化への興味を深めるきっかけともなれば幸いです。

「インド細密画」府中市美術館
「インド細密画」府中市美術館
「インド細密画」府中市美術館
「インド細密画」府中市美術館
《アサヴァリ・ラーギニー》
ラージプト絵画 1760年頃
《アサヴァリ・ラーギニー》 ラージプト絵画 1760年頃
《宮廷のクリシュナ》
ムガル絵画 1770-80年
《宮廷のクリシュナ》 ムガル絵画 1770-80年
《憩うクリシュナとラーダ》
ラージプト絵画 1780-90年
《憩うクリシュナとラーダ》 ラージプト絵画 1780-90年
《楽器を持つ女》
ラージプト絵画 1760年頃
《楽器を持つ女》 ラージプト絵画 1760年頃
《貴族の肖像》
ムガル絵画 17世紀前半
《貴族の肖像》 ムガル絵画 17世紀前半
《神々を礼拝するマーン・シング王》 
ラージプト絵画 1795年頃
《神々を礼拝するマーン・シング王》  ラージプト絵画 1795年頃
《ヒマラヤの薬草山を持ち帰る猿の国の戦士ハヌマーン》
ラージプト絵画 1710-20年
《ヒマラヤの薬草山を持ち帰る猿の国の戦士ハヌマーン》 ラージプト絵画 1710-20年
《神の出現》 ラージプト絵画 18世紀中頃
《神の出現》 ラージプト絵画 18世紀中頃

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