名称:「現代美術の室礼Ⅱ ―村山秀紀の眼と手―」日本橋高島屋S.C.(本館)
会期:2024年10月23日(水)→11月11日(月)
会場:本館6階 美術画廊X
入場料:無料
住所:〒103-6190東京都中央区日本橋 2-5-1
TEL:03-3246-4310 本館6階 美術画廊(直通電話)
URL:日本橋高島屋S.C.(本館)
襖や屏風、掛け軸、工芸品など、日本の美術は室内装飾や実用品としてくらしの中で生まれ発展してきました。日本人はそれらを用い、年中行事や節句、季節を告げる室礼として空間を飾り、祝い事や、神仏・自然への敬意、四季の移ろいへの思いなどを視覚的に表してきました。室礼は伝統的な決まり事の枠内で、主人の見立てによって、時に高い美意識や思想を込めた奥深い表現となります。そして表具はその室礼装飾にとって重要な要素のひとつとなります。
既存の常識にとらわれない独創的な表具で注目される京都の立入好和堂。その主人で表具師の村山秀紀氏は、自らも作家として表装作品を制作しています。紙、絹のみならず、陶器やガラス、キャンバスに描かれた絵画までも、村山氏にとっては表装対象の“本紙”となります。その類稀な見立てのセンスと高い技術は、多くの顧客やアーティストたちから厚い信頼を得ています。
本展は2019年に開催し好評を得た「現代美術の室礼―村山秀紀の見立て―」の第2弾となります。今回も、村山氏が日頃から蒐集してきたヨーロッパアンティークのブックマークやトワルドジュイ、アメリカのプリント古布、江戸時代の小袖の一部などを本紙に見立てた村山氏オリジナルの新作表装作品を中心に、現代アートの作品を村山氏独自の感性で表装したアーティストコラボ作品も発表いたします。コンセプチュアルでメッセージ性の強い現代アート作品が、村山氏の表装を纏うことによって人の座した目線にまで浸透圧を高め、日常空間の室礼に溶け込みます。
近代以降、生活様式が西欧化してきた日本では、室礼の習慣はプライベートなレベルではもはや失われつつあります。その今の時代において、村山秀紀氏の眼と手によって、伝統に同時代的な機知を織り込み、高感度でスタイリッシュな現代の室礼が生み出されます。
<コラボレーション・アーティスト>
淺井 裕介 束 芋 町田 久美 宮永 愛子 森村 泰昌
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