「藤田嗣治 絵画と写真」東京ステーションギャラリー

「藤田嗣治 絵画と写真」東京ステーションギャラリー

名称:「藤田嗣治 絵画と写真」東京ステーションギャラリー
会期:2025年7月5日(土)~2025年8月31日(日)
会場:東京ステーションギャラリー
時間:10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
   ※金曜日は20:00まで(最終入場時間 19:30)
休館日:月曜日、7月22日(火)、8月12日(火)
   ※ただし7月21日、8月11日、8月25日は開館
観覧料:一般 1,500円(1,300円)
   大高生 1,300円(1,100円)
   中学生以下 無料
   ※( )内は前売料金(6/1~7/4オンラインチケットで販売)
   ※障がい者手帳等持参の方は200円引き(介添者1名は無料)
   ※オンライン(前売券・当日券)または東京ステーションギャラリー1階入口(当日券)でチケット販売
住所:〒100-0005   東京都千代田区丸の内1-9-1
TEL : 03-3212-2485
URL:東京ステーションギャラリー

「藤田嗣治 絵画と写真」東京ステーションギャラリー
「藤田嗣治 絵画と写真」東京ステーションギャラリー
ドラ・カルムス《猫を肩にのせる藤田嗣治》
ドラ・カルムス《猫を肩にのせる藤田嗣治》

藤田嗣治(ふじたつぐはる 1886-1968)は、乳白色の下地に描いた絵画で世界的に知られた、エコール・ド・パリを代表する画家です。そんなフジタの芸術を「写真」をキーワードに再考する展覧会です。本展では、画家と写真の関係を次の3つの視点から紐解きます。

ドラ・カルムス《藤田》1925-29年頃 東京藝術大学所蔵
ドラ・カルムス《藤田》1925-29年頃 東京藝術大学所蔵

画家がつくる写真
いくつかのカメラを所有していたフジタは、生涯にわたって数千点におよぶ写真を残しました。華やかなパリ、情緒ただようラテンアメリカ、活気あふれる北京、そして日本。世界中を旅したフジタの写真は、彼の絵画に勝るとも劣らない魅力を備えています。本展では、日本とフランスに所蔵されているフジタの写真の中から珠玉のスナップショットを厳選。フジタの感性を知る“もうひとつの入り口”として、彼が手がけた写真を紹介します。
描くこと、そして撮ること。ふたつの行為を行き来した「眼の軌跡」を追いかけ、これまでにない角度から藤田嗣治の魅力を紹介します。

藤田嗣治《市街 バスの前の人々》1955年 東京藝術大学所蔵
藤田嗣治《市街 バスの前の人々》1955年 東京藝術大学所蔵

絵画と写真につくられた画家
フジタは時代の寵児として多くのメディアを賑わせましたが、そのアイコニックな風貌を世に知らしめたのは、何度となく描かれた自画像や繰り返し複製され流通した自身の肖像写真でした。それらは、極東からパリへやってきた無名の画家が世界の第一線に躍り出るために講じた、巧みな「メディア戦略」だったといえるでしょう。フジタが自分自身を描写した絵画と写真を通して、「見られたい自分」をつくり出し、セルフブランディングしていくプロセスを跡付けます。

写真がつくる絵画
多くの画家がそうであったように、フジタもまた写真を絵画制作に活用しました。フジタは旅先でスケッチの代わりに写真を使い、世界のあらゆる風景や人々の姿を記録しました。そして写り込んださまざまな細部は、必要に応じて写真から切り出され、数多の絵画作品へと転用されていきました。本展では絵画に現れた写真の断片を探り当て、フジタの写真活用のプロセスを検証します。

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