「MIRROR/MIRROR:カナダ・日本 現代版画ドキュメント」京都dddギャラリー

名称:「MIRROR/MIRROR:カナダ・日本 現代版画ドキュメント」京都dddギャラリー
会期:2024年1月17日(水)〜2024年3月17日(日)
   前期: 2024年1月17日(水)~2月12日(月・祝)
   後期: 2024年2月17日(土)~3月17日(日)
会場:京都dddギャラリー
開館時間:11:00 〜 19:00
   土曜日・日曜日・祝日は18:00まで
休館日:月曜日
   2月12日は開館
   2月13日~2月16日、2月20日は休館
入場料:無料
〒600-8411
京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸 3F
TEL: 075-585-5370
URL:京都dddギャラリー

デレク・ベサント《湾曲》2022年
デレク・ベサント《湾曲》2022年

版画王国とも称される日本は、江戸時代に興った浮世絵の伝統と、明治時代に起点をもつ創作版画の伝統が並流し、独自の成熟を世界に示し続けてきました。1970年代、版画制作の現場に写真テクノロジーが流入し、さらに80年代以降はデジタルテクノロジーがそこに加わることで、現代版画はますます魅力的な表現領域として、その進化形を示すにいたっています。
いっぽうカナダでは、とりわけアルバータ州に点在する大学の版画専攻を拠点として活動する作家たちがもたらした、写真や映像の積極的な活用と手技による伝統的版画技法との融合を一つの特徴とする動きが大きな注目を集め、70年代以降、世界の現代版画の状況に確かな存在感を示し続けてきました。
日本とカナダは、太平洋を隔てた二つの地域でありながら「多様性」ともいうべき現代版画の成熟状況を共有しつつ、作家たちを中心に積極的に友好関係を深め、これまで大小さまざまな形で交流展が開催されてきました。
「MIRROR/MIRROR: カナダ・日本 現代版画ドキュメント」は、現代版画の多様性と成熟を共有し、かつ創作の前提としつつも、安住を好まず変革を継続する、両国の野心的な作家たちによる格闘の諸相を紹介する展覧会です。技法や形式によって領域を確定することが無意味とも思える現代の美術状況の中で、今あえて版画にこだわることによって生み出される表現の質とは何か?―切実であり、また普遍性をもったこの問いに対して、出品者16様の解答が試みられることになるでしょう。
本展では、各作家の試みを二つの鏡に映し出し、照らし合わせ、相互に覗き込むことが可能な状況を設定し、広く観衆に開放することを目指します。日加修好95周年を迎える本年、両国の版画表現の現況や歴史を知ることを通して、二つの文化の相互理解をさらに深める場となれば幸いです。

ウォルター・ジュール 《初雪》2023年
ウォルター・ジュール 《初雪》2023年
ウィリアム・ラング 《徒歩 5》2021年
ウィリアム・ラング 《徒歩 5》2021年
金 光男《family》2020年
金 光男《family》2020年
清野 耕一《変異体:生と死の界面》2023年
清野 耕一《変異体:生と死の界面》2023年
高橋 耕平 《畏敬のかたち、或いは喚起の振る舞い-2》2021年(映像・部分)
高橋 耕平 《畏敬のかたち、或いは喚起の振る舞い-2》2021年(映像・部分)
吉岡 俊直 《可塑性のある情景〈理解〉》2017年
吉岡 俊直 《可塑性のある情景〈理解〉》2017年
ショーン・コーフィールド 《共有のルール》2022年
ショーン・コーフィールド 《共有のルール》2022年
ルネ・デロウィン 《大陸の植物相 #6 》2020年
ルネ・デロウィン 《大陸の植物相 #6 》2020年
リズ・イングラム 《浸透する身振り:エントロピー》2016年
リズ・イングラム 《浸透する身振り:エントロピー》2016年
アレクサンドラ・ヘイセカー 《集合》2020年(部分)
アレクサンドラ・ヘイセカー 《集合》2020年(部分)

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  • コメント (3)

  1. ギャラリーの住所・TELが移転前のままです。
    正しくは、下記です。
    〒600-8411
    京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸 3F
    TEL: 075-585-5370

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