中尾誠 油絵展「“皮膚に”へ…」ギャルリー宮脇

中尾誠 油絵展「“皮膚に”へ…」ギャルリー宮脇

名称:中尾誠 油絵展「“皮膚に”へ…」ギャルリー宮脇
会期:2024年10月8日(火) 〜 2024年11月3日(日)
会場:ギャルリー宮脇
時間:13:00~18:00
休館日:月曜日
料金:無料
住所:〒604-0915 京都市中京区寺町通二条上ル東側 常盤木48−5
TEL:075-231-2321
URL:ギャルリー宮脇

作者は亡くなっても作品は生き続け、作者の第二の生を担う。ギャルリー宮脇の物故作家展と称し所蔵作品から既に亡くなった作家の名品をご紹介します。今回は油彩画家・中尾誠(1937-2019)を取り上げ、生涯真摯に創造と向き合い続けたこの知られざる名匠の仕事を検証・顕彰します。
※本展は「隔たりの消息 中尾誠作品展」(京都場/2024/9/21-10/14)の連携企画として開催するものです。
中尾誠の作品は、ある時から図像と地が曖昧になっていき、やがて「皮膚に」と題されたストロークによる、ほとんどオールオーヴァー(キャンバスの全面を絵具で均一に塗んだ)な絵画に行きついた。そのとき、絵は塗り重ねられて積層するだけではない。表層は地肌を搔き起こすようにして描画の道程を錯乱する。こうした中尾の絵は、その創造の初源にあった形象を埋蔵しており、複層する物質と時間の深遠なパリンプセスト(何度も書き重ねられた羊皮紙の写本)となって、視覚を越えた感覚をもたらしてくれる。
中野誠
1937年東京都世田谷生まれ。福岡県久留米市で育つ。東京藝術大学にて洋画家・山口薫に学ぶ。1968年東京藝術大学大学院美術研究科修了。1972年より横浜国立大学にて更新の指導にあたる(2003年まで)。2019年逝去。同年『隔たりの消息 中尾誠作品集』刊行(美術出版社)。2021年神奈川県立美術館に7点の作品が収蔵され、翌年同館のコレクション展「手跡をたどる 特集:中尾誠」が開催された。2023年には『隔たりの消息Ⅱ 中尾誠作品集2』刊行(学術研究出版)

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