常設展「私の現代芸術―コンペイ党宣言」川崎市岡本太郎美術館

アトリエでの岡本太郎、1960年

名称:常設展「私の現代芸術―コンペイ党宣言」川崎市岡本太郎美術館
会期:2025年1月18日(土)~2025年4月13日(日)
会場:川崎市岡本太郎美術館
時間:9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日、2月12日(水)、2月25日(火)、3月11日(火)、3月12日(水)、3月21日(金)、ほか臨時休館あり
   ※ただし2月24日、3月24日、3月31日、4月7日は開館
観覧料:1月18日(土)~2月22日(土) 常設展のみ開催
   一般 500円(400円)
   高・大学生・65 歳以上 300円(240円)
   2月23 日(日・祝)~4月13 日(日)企画展とのセット料金
   一般 700円(560円)
   高・大学生・65 歳以上 500(400円)
   ※(  )内は20 名以上の団体料金、中学生以下無料
   ※企画展開催中は、企画展とのセット料金に変わります
住所:〒214-0032神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内
TEL:044-900-9898
URL:川崎市岡本太郎美術館


岡本太郎《光る彫刻》1967年 FRP
岡本太郎《光る彫刻》1967年 FRP

1962年、岡本太郎は戦後から自らの作品発表のベースとしていた二科会を脱退します。戦後から1950年代にかけて、仲間とおこした前衛芸術運動は長くは続かず、二科会内での改革も横やりが入り、歩調を合わせた運動にさえ迷いをもった時期でもありました。作品発表の形式や作風、スタイルも大きく変化した60年代、『私の現代芸術』はそんな岡本太郎の転換期に刊行された著作でした。
「コンペイ糖のようにトンがって、すでにでき上がった自分自身とぎりぎりに対決する。その緊張が仕事を支えるのである。」* 岡本太郎らしい逆説的な物言いは、この時期に団体や協働をいったん離れ、ひとり立ち向かう覚悟を決めた岡本の態度表明のようにも見えます。
「ふっと、まるくなりそうな危険を感じた時、仕事場の壁に貼りつけた、ギザギザのコンペイ糖をにらんで、いよいよ純粋にやりきること、妥協しないこと、そして防御服を着ないで、常に生身のままで社会の現実にぶつかってゆく決意を新たにすべきだと思うのだ。」*
作品とともに、ぜひ岡本の言葉にもご注目ください。
*岡本太郎『私の現代芸術』新潮社、1963 年、65-66 頁

岡本太郎《予感》1963年 油彩、キャンバス
岡本太郎《予感》1963年 油彩、キャンバス
岡本太郎《眼の立像》1981年 油彩、キャンバス
岡本太郎《眼の立像》1981年 油彩、キャンバス
アトリエでの岡本太郎、1960年
アトリエでの岡本太郎、1960年

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