「やさしいくろと たゆたうあお」京都 蔦屋書店

「やさしいくろと たゆたうあお」京都 蔦屋書店

名称:「やさしいくろと たゆたうあお」京都 蔦屋書店
会期:2025年1月7日(火)〜2025年1月31日(金)
開館時間:10:00 〜 20:00
   最終日は18:00まで
入場料:無料
会場:京都 蔦屋書店
住所:〒600-8002 京都府京都市下京区御旅町35 京都髙島屋S.C. 5・6F
TEL:075-606-4525
URL:京都 蔦屋書店

珠洲焼は石川県珠洲市の工芸品で、無釉高温の「くすべ焼き」という技法によって、灰が自然釉の役割を果たすことで独特な風合いを持つ中世日本を代表するやきものです。力強い黒色が特徴で、奥能登の自然のように素朴な雰囲気を持った珠洲焼は、工芸品でありながら現代の生活にもマッチし、使い込むことで凹凸がとれ艶が出てくることも魅力のひとつです。ところが、2024年は度重なる地震や豪雨などの災渦の影響で珠洲焼作家が長年積み上げてきた大切な窯が崩壊し、一時は創作環境が危ぶまれました。「やさしいくろと たゆたうあお」は、窯の復興を中心に作家の創作環境の回復をしたいという願いが込められた、「WHYNOT.TOKYO」による珠洲焼応援プロジェクトです。
本展では、京都の繁華街に位置する店舗の特性をいかし、より多くの方に珠洲焼の魅力を伝えるため、8名の作家による日常使いしやすい作品を中心に約150点を展示します。
会期初日には、『地震日記 能登半島地震発災から五日間の記録』の著者、鹿野桃香による朗読会と、珠洲焼作家の芝雪と林春香をゲストに迎えたトークイベントを開催します。

やさしいくろと たゆたうあお
能登はどこか不思議なところです。
陽のおちる夕暮れ、ふと自分の周りだけが切り離されたような感覚に包まれることがあります。北前舟で賑わったころ、いやそれより遙か昔の影に突然出逢ってしまった、そんな頼りなさと懐かしさが心の中に流れてきます。
あの日からもうすぐ一年になります。家や工房、窯を失くし、どうしたら再び創作が開始できるか全く検討もつかない状況の中から、心を整えて空を見上げ、深呼吸しながら、少しづつ進んでいます。その日々から、今ここにある作品が集いました。
この展示では被災を免れた作品、復興した窯で新たに焼成した作品、200点を超える珠洲焼が並びます。珠洲の復興を願い珠洲にゆかりのある作家が創作したアート作品が珠洲へとの思いを繋げています。
珠洲焼に触れ、厳しい中でも自然と向き合って生きている珠洲の地と暮らす人々に心を寄せてください。私たちの奥にある、忘れかけている大切な何かが、優しく語りかけてくれるはずです。
WHYNOT.TOKYO 運営代表 高屋典子

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