ユリシーズ 「東京巡礼」ストライプハウスギャラリー

ユリシーズ 「東京巡礼」ストライプハウスギャラリー

名称:ユリシーズ 「東京巡礼」ストライプハウスギャラリー
会期:2025年3月3日(月)〜2025年3月15日(土)
会場:ストライプハウスギャラリー
開館時間:11:00 〜 19:00
   3月8日・9日・15日は14:30まで
休館日:日曜日、祝日
入場料:無料
住所:〒106-0032 東京都港区六本木5-10-33 ストライプハウスビル3F
TEL:03-3405-8108
URL:ストライプハウスギャラリー

舞踏と映像の組み合わせによる作品を発表するユリシーズより、都市と身体をテーマに、映像作品を中心とした展覧会「東京巡礼」を開催いたします。
「東京巡礼」とは、「原初舞踏」を提唱する舞踊家の最上和子が主催した15 年前の企画を原点としております。これは東京の大手町から隅田川方面へと向かう道中のいくつかの場所で、十数名の集団がスローモーションのようにゆっくりと歩行し、都市空間を巡る企画です。
ユリシーズは、この「東京巡礼」を2023年よりプロジェクトとして引継ぎ、この舞踏による街歩きの体験からその意義や内容を掘り下げて、作品として社会に発信する準備を進めてきました。今回その成果発表を行います。
まもなく戦後80年を迎える節目に際して、薄れゆく記憶の中でただ一つ確かなことは、かつて焦土と化したこの東京の大地に多くの死者が眠るということです。その眼差しは先の大戦を超えて遙か古代にまで遡ります。そうした地の上を舞踏により歩くということ。普段とは違って体験される東京と、その隙間から垣間見えるもの。時代を超えた死者との接触を鎮魂として舞うのが舞踏であり、それは人という存在の底知れなさと芸能本来の豊かさです。
政治経済の中枢として立ち並ぶ東京のビル群は、都市の実像とイメージの双方を強固に形成します。その中に突如として、樹木の空虚(うろ)のようにぽっかりと、大地を通じて出現する空間があるとすれば、それは鎮魂の可能性とともに、遠ざけていた死の所在を確かめるべく辿り着いた都市の巡礼地となるかもしれない。そうした場所をストライプハウスビルの中に見立てて、展示とパフォーマンスを行います。

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