「道ばたのカミ・ホトケ ~石碑からみる民間信仰~」瑞巌寺宝物館

「道ばたのカミ・ホトケ ~石碑からみる民間信仰~」瑞巌寺宝物館

名称:「道ばたのカミ・ホトケ ~石碑からみる民間信仰~」瑞巌寺宝物館
会期:2025年1月22日(水)~4月19日(土)
会場:瑞巌寺宝物館
住所:〒981-0213宮城県宮城郡松島町松島字町内91
TEL:022-353-4486
URL:瑞巌寺宝物館

かつての地域社会には、経済的・宗教的な活動を目的とする「講」という組織がありました。元々は仏典の講義をする会合を意味しましたが、やがて宗教行事における集団や行事などを指すようになります。民間信仰は講を母体に発展し、周辺環境や習俗に応じて地域独自の特徴を見せ始めます。これらの民間信仰は地域の人々の繋がりを強め、精神的な拠り所となり、その結果として信仰に関わる石碑が多く造立されました。
しかし最近では、世相の変化や過疎化によって担い手が減少しており、講の解散や伝統的祭事の衰退が目立つようになりました。道ばたに取り残された石碑の中には、かつて行われていた講の祭事を記すものがあり、その歴史を静かに語り続けています。普段は気にもとめない石碑でも、これらは地域の記憶を後世に伝える貴重な文化財の一つといえるでしょう。
今回の企画展では、「石」という半永久的に残る素材に刻まれた松島町の民間信仰について、拓本や講中資料を中心にご紹介します。また本展をきっかけに、皆様の故郷の歴史文化にも関心を持って頂けたら幸いです。

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