安部里香 「Weaving study:素材へのまなざしと手仕事」東北芸術工科大学

安部里香 「Weaving study:素材へのまなざしと手仕事」東北芸術工科大学

名称:安部里香 「Weaving study:素材へのまなざしと手仕事」東北芸術工科大学
会期:2025年4月3日(木)〜2025年4月24日(木)
会場:東北芸術工科大学
開館時間:9:00 〜 18:00
入場料:無料
住所:〒990-9530 山形県山形市上桜田3-4-5
TEL:023-627-2000
URL:東北芸術工科大学

工芸では、糸を染め、布を織る分野を「染織(せんしょく)」と呼びます。染色、テキスタイルデザイン、ファイバーアートなども含め、主に繊維を素材として扱う分野のことです。この展覧会では、染織の根幹でもある「Weaving(織る)」という技法を用いてできることの幅の広さをご覧いただきたいと思います。
染織史を辿れば新石器時代にまで行き着き、人類史と共にある技術です。人が動植物から得た繊維を組織化し一枚の布に織り上げるまでの知性の発達を考えるとそれはきっと革命的なことであったと考えられます。一方で、現在では布というとファッションやインテリア分野のイメージが強いでしょう。全産業の中で最も環境負荷が高いと言われているファッション業界の上流を成し、大量の布が高く積まれてゴミの山となっている光景を写真や映像でみたことがある人も多いと思います。産業としての布には生産する側の責任も問われています。
そこで参考にしてもらいたいのが工芸としての布の世界です。手仕事による様々な技法や技術を駆使して制作された布には、モノとしての魅力だけでなく、その背景にある素材や道具、それらを成り立たせている環境、人間の知恵と工夫の歴史が詰まっています。ただ消費される商品ではない、または個人の表現物だけでもない、様々な情報を運ぶメディアなのです。

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