「岸派の絵画」石川県立美術館

《兎福寿草図》岸駒

名称:「岸派の絵画」石川県立美術館
会期:2025年3月25日(火)~ 2025年4月14日(月)
会場:石川県立美術館 第2展示室
時間:9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで)
休館日:会期中無休
観覧料:一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
   高校生以下無料。( )内は20名以上の団体料金。県立美術館友の会会員、65歳以上の方は一般 団体料金。
住所:〒920-0963石川県金沢市出羽町2-1
TEL:076-231-7580
URL:石川県立美術館

 岸派は江戸時代中期から近代にかけて京都で活躍した絵画の流派の一つです。今回は、岸派の祖である岸駒、その息子の岸岱、娘婿の岸良を取り上げます。
 岸駒(1749/1756~1838)は、生まれ年、出身地ともに謎の多い絵師です。出身地は金沢とも富山ともされますが、少年から青年期を金沢で過ごしました。上京後は、有栖川宮に見いだされて仕え、御所や公家などとのつながりをもち、京都で活躍しました。本展では、石川県指定文化財《虎図》や同じく石川県指定文化財《伯陽図》をはじめ、繊細な筆使いで描かれた《兎福寿草図》など4点をご紹介します。
 岸岱(1782/1785~1865)は、岸駒の長男として生まれ、父から絵の手ほどきを受けました。岸派2代目として勢力を誇り、京都御所や金刀比羅宮(香川県)の襖絵を手がけました。岸駒と比べ、柔和で穏やかな作風が特徴です。今回は、琵琶湖南部の景色を描いた《近江八景図》をご覧いただきます。
 岸良(1798~1852)は、早くから才能を認められたこともあり、岸駒の娘・貞と結婚し岸家の一員となりました。京都御所の襖絵や高野山西門院(和歌山県)に作品が残り、岸駒亡きあとの岸派を支えました。今回は雲間から姿をのぞかせる富士山を描いた《富嶽図》を、久しぶりに展示します。
 岸駒、岸岱、岸良と岸派の絵師3人の作品を、一度にご覧いただける機会です。ぜひそれぞれの絵師の個性を感じみてはいかがでしょうか。

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