あやいろ 「水の記憶」コンテンポラリー東京

  • 2025/6/18
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あやいろ 「水の記憶」コンテンポラリー東京

名称:あやいろ 「水の記憶」コンテンポラリー東京
会期:2025年6月28日(土)〜2025年7月19日(土)
会場:コンテンポラリー東京
開館時間:12:00 〜 18:00
入場料:無料
住所:〒140-0002 東京都品川区東品川1-32-8 2F  
URL:コンテンポラリー東京

このたび、6月28日(土)よりContemporary Tokyo にて、現代美術家・あやいろの個展「水の記憶」を開催する。本展では、「水」を主題に、水にまつわる風景を通して浮かび上がる記憶を描いた新作14点を発表する。
あやいろは、日本の懐かしい風景を自身の記憶や感情と重ね合わせ、心象風景として可視化する表現を追求してきた。初期の頃は、幼少期の鮮烈で断片的な記憶を、原色でくっきり鮮やかに表現することを意識していたが、近年はその中に淡い色彩や繊細な筆致を盛り込み、大人になってからの追憶や感情の揺らぎを表現する作風へと変化している。
今回のシリーズでは、そうした描写の二面性を象徴する存在として「水」を捉え、川遊びや雨上がりの水たまりといった幼少期の鮮明な記憶と、水の流れや揺らぎが呼び起こすぼんやりとした追憶、その両方を表現している。また従来の平面的な描写を保ちつつも、水面や雲等に質感や立体感を与えることで、画面に時間や空間の広がりを加える新たな試みにも挑んでいる。
作家活動開始から5年という節目にあたり、文化研究者・山本浩貴氏は次のように評している。「この5年間には、あやいろの作品に通底する『記憶への関心』という一貫した眼差しと、個人的な原風景から始まり、近年では他者の集合的記憶へと接続しつつある変化の両面が凝縮されている。その融合が導く今後の展開が楽しみである。」
会場では、5年間の創作の軌跡をまとめたアーカイブブックの販売も予定している。本展は、水を通して記憶のかたちとその移ろいを静かに見つめ直す機会となるだろう。

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