羽田野令也 + 堀内マキコ 「草葉の陰」Gallery Dalston

  • 2025/6/26
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羽田野令也 + 堀内マキコ 「草葉の陰」Gallery Dalston

名称:羽田野令也 + 堀内マキコ 「草葉の陰」Gallery Dalston
会期:2025年7月5日(土)〜2025年7月20日(日)
会場:Gallery Dalston
開館時間:13:00 〜 19:00
   最終日は17:00まで
休館日:月曜日、火曜日
入場料:無料
住所:〒130-0023 東京都墨田区立川1-11-2
電話:080-6108-9556
URL:Gallery Dalston

この度、羽田野令也と堀内マキコの2人展を開催いたします。
羽田野令也さんは、アニミズムの思想に基づいた、森羅万象あらゆるものの中に宿る精霊や、民俗学的には「来訪神」や「マレビト」などと呼ばれるある決まった時期にこの世ではないどこかから現れる存在作品で表現されています。作品制作の過程の中でも、実際の河原で拾った石を砕き、顔料として使用したり、また最近では自然物の草木なども作品に混ぜ込んだりと、古代思想と限りなく近づくプリミティブでエネルギッシュな作品を制作されています。また一方で、堀内マキコさんは、日本民俗学で表現される「マレビト」にインスパイアを受け、そこから派生した特撮映画やアニメ、日本のサブカルチャーに共通項を見出し独自の世界観を作り上げています。堀内さんの造られる作品の魅力は、造形の面白さ・ユニークさに加えて、作品に宿す空気感があり、異次元の世界へ鑑賞者を誘ってくれるところにあります。
「草葉の陰」とは「あの世」を表す慣用句として表現されるようですが、「あの世」とは現実と非現実の接点のようなまさに異邦の世界を表しているようにも思えます。
また、2人が制作のルーツとして持つ「マレビト」という民俗学者折口信夫の提唱した言葉がありますが、「マレビト」とは他界から来訪する霊的・神的な存在、または外部からの来訪者を指すようです。異人や旅人といった外部からの訪問者として、歓待されたり、あるいは恐れられたりする存在として、日本の信仰や文化にも深く関わっており、今回のテーマ「草葉の陰」はまさに二人の世界観を交錯するのに相応しいテーマとなりそうです。「草葉の陰」に潜む二人の世界観がどのように交錯し、作り上げられるのか是非、ギャラリー空間にてお楽しみ頂けたら幸いです。

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