「トロイメライ」原美術館 ARC

  • 2025/7/2
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「トロイメライ」原美術館 ARC

名称:「トロイメライ」原美術館 ARC
会期:2025年7月12日(土)〜2026年1月12日(月) 
会場:原美術館ARC
観覧料金:一般1,800円ほか
休館日:木曜日
   ※8月中は無休
住所:〒377-0027群馬県渋川市金井2855-1
TEL:0279-24-6585
URL:原美術館 ARC

ジョナサン ボロフスキ―《割れたピカソの夢》1990年、リトグラフ、シルクスクリーン、143.5 × 100.3 ㎝ ©Jonathan Borofsky
ジョナサン ボロフスキ―《割れたピカソの夢》1990年、リトグラフ、シルクスクリーン、143.5 × 100.3 ㎝ ©Jonathan Borofsky

ドイツ語の「トロイメライ」は日本語に訳すと「夢のような」、「夢見心地」という意味がある。目に映る風景の色や、聞こえる音、触れているものの重さや温度などに普遍的な事実があったとしても、受け止め方は人それぞれ。嬉しいことがあれば世界が輝いて見え、悲しいことがあれば近くにいる人の声を遠くに感じることもある。この気持ちと身体の相互作用は、今、確実に自身に起きていることではあるのに、夢をみているかのように曖昧で、とらえがたく、その実感を誰かと共有することも難しいものである。
時にアーティストは、不確かなイメージをとらえようと多様な表現を試みてきた。彼らが思い描き生み出した作品は、私たちに新しいヴィジョンを見せてくれる。そして美術館では、収蔵庫の中で静かに眠っている作品を呼び起こすのは学芸員の役割だが、どのような「トロイメライ=夢見ごと」を立ち上げるのかは鑑賞者ひとりひとりにゆだねられている。希望、理想、幻想、無意識、眠り…。本展では、誰もが身近に感じながらもその多彩さゆえに謎めく「夢」、「夢を見ること」をキーワードに作品を紐解いていく。
「トロイメライ」とは・・・
ドイツ語の「トロイメライ」は日本語に訳すと「夢のような」、「夢見心地」という意味。ロマン派の作曲家 ロベルト シューマンによる同名の楽曲(小品集「子どもの情景」の7曲目)は、恋人から送られた手紙の中で「時々あなたは子どもに見えます」と書かれていた言葉を思い出し、その余韻の中で作曲されたという逸話が残っています。ゆっくり歩くような単調な繰り返しの中に、天から優しく降りそそぐ光や、願い、一瞬の戸惑い、そして憧れへ向かう躍動感をも感じさせるのが特徴です。

奈良美智 《Eve of Destruction》 2006年 カンヴァスに油彩 117 x 91 ㎝ ©Yoshitomo Nara
奈良美智 《Eve of Destruction》 2006年 カンヴァスに油彩 117 x 91 ㎝ ©Yoshitomo Nara
大竹伸朗 《網膜 #2 (紫影)》 1988-90年 写真、布テープ、プラスティック、木製パネル 250.8 x 180.8 x 7.3 ㎝ ©Shinro Ohtake
大竹伸朗 《網膜 #2 (紫影)》 1988-90年 写真、布テープ、プラスティック、木製パネル 250.8 x 180.8 x 7.3 ㎝ ©Shinro Ohtake
やなぎみわ 《無題Ⅰ》 2004年 ゼラチンシルバープリント 140 x 100 ㎝ ©Miwa Yanagi
やなぎみわ 《無題Ⅰ》 2004年 ゼラチンシルバープリント 140 x 100 ㎝ ©Miwa Yanagi

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