「日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで」水戸芸術館現代美術ギャラリー

「日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで」水戸芸術館現代美術ギャラリー

名称:「日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで」水戸芸術館現代美術ギャラリー
会期:2025年7月19日(土)~2025年10月5日(日)
会場:水戸芸術館 現代美術ギャラリー
時間:10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日:月曜日、7月22日(火)、8月12日(火)、9月16日(火)
   ※ただし7月21日、8月11日、9月15日は開館
観覧料:一般 900円
   一般団体(20名以上)700円
   高校生以下、70歳以上、障害者手帳などをお持ちの方と付き添いの方1名は無料
   学生証、年齢のわかる身分証明書が必要です
   ◎一年間有効フリーパス 「年間パス」2,000円
   ◎学生とシニアのための特別割引デー「ファーストフライデー」:毎月第一金曜日は学生と65~69歳の方が100円で展覧会を観覧できます*要証明書
住所:〒310-0063 茨城県水戸市五軒町1-6-8
TEL:029-227-8111
URL:水戸芸術館現代美術ギャラリー

《種は船・明後日丸》(2007/2025) 制作現場 2025年 撮影:仲川あい
《種は船・明後日丸》(2007/2025) 制作現場 2025年 撮影:仲川あい

日比野克彦は幼い頃、予期せず一人ぼっちになった時、橋の上で「ひとり」を実感したと言います。そして、絵を描くのは「だれかと」会いたい、コミュニケーションしたいからだと語ります。本展は「ひとり」から「だれかと」へ、つながりを求めていく日比野による活動の変遷を生立ちから現在まで辿ります。
1980年代前半、東京藝術大学大学院デザイン専攻に在籍していた日比野は、ダンボールを素材にした作品でイラストレーションの概念を拡張し、立て続けに公募展の大賞を受賞して一躍時代の寵児となりました。しかし、日比野の活動を俯瞰する時、80年代はアーティストとしてのキャリアの一段階にすぎません。90年代には自らと向き合い、形のないものの表現を模索し、2000年代には関係性を探求するアートプロジェクトへと大きく舵を切りました。2010年代以降は美術館の館長、2020年代はさらに大学長という役割を担いながら、美術を福祉、医療などと掛け合わせ、時に行政や企業とも連携して社会に結びつける実践を精力的に行っていきます。本展はそれらすべてをアーティスト日比野による「表現」と捉える観点から編まれたものです。
本展ではいくつものフィールドを横断しながら縦横無尽に活躍する日比野を、アーティストとして形成された過程を起点に、関わる人びとの視点を通して深掘りし、絵本や漫画を取り入れてエピソードを織り交ぜながら紹介します。手つきや振る舞い、姿勢に着目することで、必ずしも形や物として残らない2000年代以降の活動も含め、日比野の拡張してやまない芸術実践に通底するものを探ります。

「私が初めて立ち止まったのは萱場の橋の上でした」(2002) 写真提供:HIBINO SPECIAL
「私が初めて立ち止まったのは萱場の橋の上でした」(2002) 写真提供:HIBINO SPECIAL
「明後日新聞社文化事業部」(2003-) 2003年の様子 写真提供:HIBINO SPECIAL
「明後日新聞社文化事業部」(2003-) 2003年の様子 写真提供:HIBINO SPECIAL
「こよみのよぶね」(2006-) 2021年の様子 撮影:日比野克彦
「こよみのよぶね」(2006-) 2021年の様子 撮影:日比野克彦
「消える時間」《うごき》(1993) 撮影:冨岡誠
「消える時間」《うごき》(1993) 撮影:冨岡誠
「わたしはちきゅうのこだま」(2020)より 写真提供:HIBINO SPECIAL
「わたしはちきゅうのこだま」(2020)より 写真提供:HIBINO SPECIAL
「オートバイ」(1984) 撮影:竹内裕二
「オートバイ」(1984) 撮影:竹内裕二

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