「郷さくら美術館 Duet/二人展 押元一敏/染谷香理 ~静と動の交錯~」郷さくら美

「郷さくら美術館 Duet/二人展 押元一敏/染谷香理 ~静と動の交錯~」郷さくら美

名称:「郷さくら美術館 Duet/二人展 押元一敏/染谷香理 ~静と動の交錯~」郷さくら美術館
会期:2025年12月6日(土)〜2026年2月15日(日)
会場:郷さくら美術館
開館時間:10:00〜17:00(最終入場16:30)
休館日:月曜日、年末年始(12月29日〜1月5日)※1月12日は開館、1月13日は振替休館
入場料:一般800円、大高生300円、中学生以下無料(小学生は保護者同伴)
住所:〒153-0051 東京都目黒区上目黒1-7-13
TEL:03-3496-1771
URL:郷さくら美術館

染谷香理《夜昼桜図》2020年
染谷香理《夜昼桜図》2020年

概要:
「郷さくら美術館 Duet/二人展 押元一敏/染谷香理 ~静と動の交錯~」は、現代日本画を代表する二人の画家、押元一敏と染谷香理による二人展である。伝統的な日本画の精神を基軸としながらも、それぞれが異なるアプローチで新たな表現を探求する“静と動”の対話をテーマにしている。

押元一敏《石舞台古墳》2023年
押元一敏《石舞台古墳》2023年

押元一敏(1970年生まれ)は、東京藝術大学デザイン科教授として後進の指導にあたりながら、独自の画業を展開する作家である。取材に基づいた構想力と構成美に優れ、自然や風景を題材に、山水画の叙情と現代的感性を融合させた画面を創出する。その作品には、自然の秩序と静寂を映す“静の美”が漂う。洗練された筆致と色面の呼吸が調和し、見る者に心の安らぎを与える。

一方、染谷香理(1977年生まれ)は、東京藝術大学大学院を修了し、日本美術院特待として活躍する気鋭の日本画家である。江戸時代の技法・素材研究を踏まえつつ、「ハレ」と「ケ」という時間軸を導入し、人物画や花鳥画を中心に現代的視点で日本美を再解釈している。華やかな衣装や装飾性を備えた人物表現には、生命の躍動と祝祭的エネルギーが宿り、伝統の上に立つ“動の美”を感じさせる。

本展では、押元が描く自然の沈黙と、染谷が生み出す人間の息吹が同じ空間に響き合う。対照的でありながらも、いずれの作品にも日本的感性の核が息づいており、伝統と革新、静寂と躍動の交錯が観る者の感覚を揺さぶる。二人の作家が紡ぎ出す新たな日本画の地平は、絵画という形式を超え、精神的な共鳴をもたらす展覧会となっている。

押元一敏《蒼穹富士》2025年
押元一敏《蒼穹富士》2025年
押元一敏《那智大滝》2025年
押元一敏《那智大滝》2025年
押元一敏《山高神代桜》2022年
押元一敏《山高神代桜》2022年
押元一敏《静黙》2021年
押元一敏《静黙》2021年
染谷香理《対峙し共鳴するものー静》2015年 個人蔵
染谷香理《対峙し共鳴するものー静》2015年 個人蔵
染谷香理《対峙し共鳴するものー動》2015年 個人蔵
染谷香理《対峙し共鳴するものー動》2015年 個人蔵
染谷香理《ハレ・ケ》2016年
染谷香理《ハレ・ケ》2016年
染谷香理《巡》2018年 個人蔵
染谷香理《巡》2018年 個人蔵

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