「-やまとが-棟方志功 肉筆画展」神戸阪急

  • 2025/11/9
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「御鍾馗図」(縦139×横97.5cm)

名称:「-やまとが-棟方志功 肉筆画展」神戸阪急
会期:2025年12月10日(水)〜16日(火)
会場:新館7階 美術画廊 ※催し最終日は午後5時終了
住所:〒651-8511 神戸市中央区小野柄通8丁目1番8号
TEL:078-221-4181(代表)
URL:神戸阪急

世界的な版画家として知られる棟方志功のもうひとつの世界が、肉筆で表現された日本画、“やまとが=倭画”です。ひたすらに描きたい、鑑賞者を歓ばせたい、という純粋な想いで、襖でも壁でも、余白があれば何にでも描いてしまう棟方。彼が訪れたところには、多くの肉筆作品が遺されています。民藝運動の創始者・柳宗悦は当時「棟方の芸業、特にその肉筆による“やまとが”は、とても出来不出来がひどいのです。悪い方が多い位ですが、良いものになると又神品です。棟方の“やまとが”は未だ誰も評判にしませんが、私の見る所では、不日大いに評判になるでしょう」と評していました。動物や魚、鷹に不動明王像といった作品群を画面いっぱいに描き、墨に淡彩を施したものから、様々な色彩を散りばめた華やかなものまで、その作品は多岐におよびます。ぜひこの機会に、棟方の情熱がほとばしる“やまとが”の世界に触れてください。
PROFILE
棟方 志功(むなかた しこう)
1903年、青森県青森市に15人兄弟の第6子(3男)として生まれる。
1924年、21歳の時に、油絵画家をめざし上京。
1928年、第9回帝展に油絵「雑園」が初入選。
1936年、第11回国画会展に版画「大和し美し版画巻」を出品し、日本民藝館の蔵品として買い上げられる。これを契機に柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司ら民藝運動の指導者達と知遇を得る。
1945年、富山県西砺波郡福光町に疎開。
1952年、第2回ルガノ国際版画展に「女人観世音板画巻」を出品し、日本人として初の優秀賞 受賞(スイス)。
1955年、第3回サンパウロ・ビエンナーレ国際美術展にて版画部門最高賞 受賞(ブラジル)。
1956年、第28回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展にて国際版画大賞 受賞(イタリア)。
1959年、ロックフェラー財団とジャパン・ソサエティの招待で初渡米。
1970年、文化勲章を授与される。
1975年、永眠(享年72歳)。

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