〈コレクション展〉「ブリロ」が「モリロ」に出会ったとせよ ―アンディ・ウォーホル 森村泰昌 二人展―」鳥取県立美術館

名称:〈コレクション展〉「ブリロ」が「モリロ」に出会ったとせよ ―アンディ・ウォーホル 森村泰昌 二人展―」鳥取県立美術館
会期:2025年10月9日(木)~2025年12月7日(日)
会場:鳥取県立美術館
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:10月14日、20日、27日、11月4日、10日、17日、25日、12月1日
入場料:一般400円(団体320円) 学生・70歳以上200円 高校生以下無料
住所:〒682-0816 鳥取県倉吉市駄経寺町2-3-12
TEL:0858-24-5442
URL:鳥取県立美術館
概要:
本展は、ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルと、日本を代表する現代美術家・森村泰昌を対峙させることで、20世紀から21世紀へと続く「イメージと自己」の問いを再考する企画展である。ウォーホルが大量生産とメディア社会の中で「複製の美学」を提示したのに対し、森村はそのイメージの中に自己を投影し、歴史と他者の姿を通して「自己表象」の再構築を行ってきた。
タイトルに掲げられた「ブリロ」とは、ウォーホルの代表作《Brillo Boxes》を指し、一方「モリロ」は森村自身を象徴する言葉遊びである。もしこの二人が出会ったなら──それは単なる時代の交差ではなく、現代美術史そのものが「再演(リプレイ)」される瞬間である。本展では、ウォーホルのシルクスクリーン作品や映像資料、森村によるセルフポートレートや写真作品を通して、アートとメディア、実体と虚像、オリジナルとコピーといったテーマを多角的に検証する。
また、両者の作品に共通する「反復」と「変装」の美学にも注目する。ウォーホルが大量消費社会を鏡のように映したのに対し、森村はその鏡像の内部に「日本的自己」を挿入し、文化的アイデンティティのゆらぎを鮮やかに表現してきた。二人の作品を並置することで、アートがいかに時代の価値観を映し出し、また批評しうるかが明らかになる。
鳥取県立美術館が収蔵するコレクションをもとに、世界的な文脈と日本の現代表現とを結びつける本展は、ポップカルチャーから現代アートに至る連続性を示す意欲的な試みである。
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