「ライシテからみるフランス美術 信仰の光と理性の光」三重県立美術館

  • 2025/12/15
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モーリス・ドニ《聖母月》1907年 ヤマザキマザック美術館

名称:「ライシテからみるフランス美術 信仰の光と理性の光」三重県立美術館
会期:2026年1月17日(土)〜2026年3月22日(日)
会場:三重県立美術館
開館時間:9:30 〜 17:00
休館日:月曜日
   月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料:一般 1000円、学生 800円、高校生以下 無料
住所:〒514-0007三重県津市大谷町11
TEL:059-227-2100
URL:三重県立美術館

ラウル・デュフィ《ピエール・ジェスマール氏の肖像》 1932-38年頃 宇都宮美術館蔵
ラウル・デュフィ《ピエール・ジェスマール氏の肖像》 1932-38年頃 宇都宮美術館蔵

「ライシテ」とは、国家が宗教から自律し、人々に信仰の自由や精神的平等を保障する制度、そしてそれを支える思想のことです。フランス共和国の根幹をなす概念ですが、異なる宗教を信じる/信じない人々の共生のための理念から、政治権力と宗教の厳格な分離に至るまで、ライシテは複数の顔を持ちます。
本展は、フランス近代美術にライシテという補助線を引き、新しい楽しみ方を提案するものです。18世紀末におこったフランス革命は、人間の理性に光を見出し、王政とカトリック教会による支配を否定して新たな秩序を築こうとしました。その後、カトリック国としての伝統を取り戻そうとする人々と、革命の理想を引き継いでライシテを推進しようとする人々の間で対立が起こります。美術もまた両者の争いの影響を受けながら、王侯貴族や教会の権力から離れ、それ自体で「聖性」を獲得していきました。本展では、フランス革命期から20世紀半ばまでのフランスの油彩画、版画、彫刻等約200点を紹介し、国内コレクションの珠玉の作品群に新しい光をあてます。
*本展は宇都宮美術館(2025年10月12日[日]~12月21日[日])と三重県立美術館の二会場巡回展です。

リュック=オリヴィエ・メルソン《エジプト逃避途上の休息》1880年 島根県立美術館
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ジャン=フランソワ・ミレー《無原罪の聖母》1858年 山梨県立美術館
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モーリス・ドニ《聖母月》1907年 ヤマザキマザック美術館
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