「没後40年 鴨居玲展-見えないものを描く-」石川県立美術館

「没後40年 鴨居玲展-見えないものを描く-」石川県立美術館

名称:「没後40年 鴨居玲展-見えないものを描く-」石川県立美術館
会期:2026年2月11日(水・祝)~2026年3月15日(日)
会場:石川県立美術館
開館時間:9:30~18:00(最終入場17:30)
休館日:会期中無休
入場料:一般1000円、大学生800円、65歳以上800円、高校生以下無料
住所:〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1
TEL:076-231-7580
URL:石川県立美術館

「没後40年 鴨居玲展-見えないものを描く-」石川県立美術館
「没後40年 鴨居玲展-見えないものを描く-」石川県立美術館

概要:
青年期を金沢で過ごし、生涯を通して「人間とは何か」という根源的な問いを絵画に刻み続けた画家、鴨居玲の没後40年を記念する回顧展。酔客や踊り歌う人々、恋人たちといった人物像は、「人間の心と心の関係」や「人間の性」への強い関心を反映した重要なモティーフであり、鴨居の絵画世界の核心をなす。本展では、宮本三郎の指導のもとで培われた基礎力に加え、スペインやパリなど海外生活を通して深化した表現に注目し、貧しく苦しい生活を生きる人々を描いた人物像を中心に紹介する。仄暗くドラマティックな色彩と構図によって立ち上がる人生の悲哀や孤独は、今なお観る者の共感を強く呼び起こす。また、教会を主題とした作品群が示すように、鴨居にとっての写実とは単なる現実描写ではなく、「見えないもの」を自身の理念によって可視化する行為であったことを、本展は明らかにする。

《弥縫録 中国名言集》陳舜臣著 挿図 全勝は戦わず
《弥縫録 中国名言集》陳舜臣著 挿図 全勝は戦わず

作家略歴:
鴨居玲(1928–1985)。石川県金沢市にゆかりを持つ洋画家。青年期に金沢で学び、宮本三郎に師事。のちにスペインやフランス・パリに滞在し、厳しい生活体験の中で独自の写実表現を深化させた。人間存在の孤独や悲哀、内面の闇を主題とした人物画や宗教的モティーフを描き続け、日本洋画史において特異な位置を占める存在として評価されている。

《肖像》1985年 個人蔵
《肖像》1985年 個人蔵
《トランプ》1966年 笠間日動美術館蔵
《トランプ》1966年 笠間日動美術館蔵
《廃兵(A)》1983年 笠間日動美術館蔵
《廃兵(A)》1983年 笠間日動美術館蔵
《白い人》1980年 ひろしま美術館蔵
《白い人》1980年 ひろしま美術館蔵
《教会》1976年 笠間日動美術館蔵
《教会》1976年 笠間日動美術館蔵
《弥縫録 中国名言集》陳舜臣著 挿図 白髪三千丈
《弥縫録 中国名言集》陳舜臣著 挿図 白髪三千丈
《1982 年 私》1982年 石川県立美術館蔵
《1982 年 私》1982年 石川県立美術館蔵

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