「ミュージアム コレクションⅠ 山口勝弘と北代省三展 イカロスの夢」世田谷美術館

「ミュージアム コレクションⅠ 山口勝弘と北代省三展 イカロスの夢」世田谷美術館

名称:「ミュージアム コレクションⅠ 山口勝弘と北代省三展 イカロスの夢」世田谷美術館
会期:2023年4月22日(土)〜7月23日(日) 
会場:世田谷美術館
観覧料金:一般200円
休館日:月曜日(5月1日、7月17日は開館)、7月18日
住所:〒157-0075東京都世田谷区砧公園1-2
TEL:03-3415-6011
URL:世田谷美術館

「ミュージアム コレクションⅠ 山口勝弘と北代省三展 イカロスの夢」世田谷美術館
「ミュージアム コレクションⅠ 山口勝弘と北代省三展 イカロスの夢」世田谷美術館

第二次世界大戦後の日本において前衛芸術の出発点に位置する〈実験工房〉。短い期間ではありましたが、若い美術家や音楽家たちが集まり、協働で舞台を手掛け、発表会を行い、芸術の総合を目指した。
ここに参加し、1970年代以降はメディアアートの先駆者として活躍した山口勝弘(1928~2018)は、2001年に病に倒れたあとも制作を続ける。身体の動きが不自由ななか、宇宙空間や飛行について思索を巡らせ、絵筆を握りキャンバスに向かった。短いタッチが繰り返されるカラフルな画面に向き合うと、身体に伝わる振動を感じつつ絵画が生み出されたことがわかる。
また、同じく〈実験工房〉で活動し、写真の仕事も多く遺している北代省三(1921~2001)は、1970年代以降、模型飛行機や凧の制作を行った。とくに凧は、和洋問わずにさまざまな形体を試みている。その造形的な美を求めるばかりではなく、エンジニアのように風の速度や圧力を計算しつつ精度を高めていく姿は、遊びでありつつ遊びの先に何かの真理を掴もうとしているかのようだ。
本展では、山口勝弘の晩年の絵画作品と北代省三の凧を中心とし、福島秀子や駒井哲郎、大辻清司ら〈実験工房〉のメンバーの制作活動の一端を紹介する。

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