「MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ」東京都現代美術館

後藤映則《Heading》2022

名称:「MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ」東京都現代美術館
会期:2023年12月2日(土)~2024年3月3日(日)
会場:東京都現代美術館
時間:10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日:月曜日、12月28日~2024年1月1日、
   1月9日、2月13日
   ※ただし2024年1月8日、2月12日は開館
観覧料:一般 1,300円(1,040円)
   大学生・65歳以上 900円(720円)
   中高生 500円(400円)
   小学生以下 無料
   ※( )内は20名以上の団体料金
住所:〒135-0022東京都江東区三好4-1-1
TEL:03-5245-4111(ハローダイヤル)
URL:東京都現代美術館

荒井美波《太宰治『人間失格』》2012 Photography by Sho Sato
荒井美波《太宰治『人間失格』》2012 Photography by Sho Sato

「MOTアニュアル」は1999年に始まり、若手作家の作品を中心に現代美術の一側面をとらえ、問いかけや議論のはじまりを引き出すグループ展のシリーズです。19回目を迎える本展では、アーティストの想像力や手仕事による「創造」と、近年、社会的に注目を集めるNFTや人工知能、人工生命、生命科学などのありようを反映するかのように自動的に生まれる「生成」とのあいだを考察します。
1990年代頃から一般にも広く認識されはじめたメディアアートやメディア芸術領域は今も拡張を続け、復元やアーカイブ化による再検証や歴史化の過渡期にあります。また、国際的な企画展やコンペティションに集まる作品群の中にも、ビッグデータやAI、機械学習によるもの、A-Life、群知能を思わせる作品が多数見られるようになりました。繊細な手仕事によって成立する作品も確実に存在する一方で、それらの根底にも、現在的な情報処理の概念が存在します。本展では、「創造と生成」の両方を見つめ、テクノロジーを用いながらも造形的な語彙によってアイデアを外在化し、私たちの想像力をこれまで以上に掻き立てようとする作家たちの多様な試みに着目し、11組の作家による約50点の作品・資料を展示します。
2020年以降、プログラミング教育が普及し、次世代に向けて、表現のプラットフォームは変容を続けています。本展では、リアル展示に限らず、デジタル上に拡がるメタバースや空間アーカイブなどを視野に入れた事業やイベントを展開します。本展の試みを通して、これまで対立的に捉えられがちであった「創造と生成」「アナログとデジタル」のありようを見直し、それらを超えて両者のあいだに生まれるシナジー(相乗効果)を見つめ、私たちの知覚の拡がりを問いかける場が生まれれば幸いです。

(euglena) watage20210101《aloof6》2021
(euglena) watage20210101《aloof6》2021
Unexistence Gallery(原田郁/平田尚也/藤倉麻子/やんツー)《新しい実存》2021-
Unexistence Gallery(原田郁/平田尚也/藤倉麻子/やんツー)《新しい実存》2021-
やんツー《TEFCO vol.1》2023 photo : 萩原楽太郎
やんツー《TEFCO vol.1》2023 photo : 萩原楽太郎
花形槙《still human》2021-
花形槙《still human》2021-
菅野創+加藤明洋+綿貫岳海《かぞくっち》2022 photo : 山口伊生人
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石川将也/杉原寛/中路景暁/キャンベル・アルジェンジオ/武井祥平《四角が行く》2021 photo : 飯本貴子
石川将也/杉原寛/中路景暁/キャンベル・アルジェンジオ/武井祥平《四角が行く》2021 photo : 飯本貴子
Zombie Zoo Keeper
《Zombie Zoo #0082 / #0123 / #0011 / #0081 / #0007 / #0012 / #0059 / #0035》2021 ©Fictionera
Zombie Zoo Keeper 《Zombie Zoo #0082 / #0123 / #0011 / #0081 / #0007 / #0012 / #0059 / #0035》2021 ©Fictionera
市原えつこ《未来 SUSHI》2022 撮影:黒羽政士 Courtesy of Mori Art Museum
市原えつこ《未来 SUSHI》2022 撮影:黒羽政士 Courtesy of Mori Art Museum
友沢こたお《slime CXXXV》2022
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後藤映則《Heading》2022
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