「永田玄の眼 タイ古陶の美」長崎県美術館

皿、ワンヌア窯 (タイ北部)、15-16世紀

名称:「永田玄の眼 タイ古陶の美」長崎県美術館
会期:2023年10月27日(金)~2024年1月21日(日)
会場:長崎県美術館
開館時間:10:00 〜 20:00
   1月2日・3日は18:00まで
休館日:11月13日、27日、12月11日、25日、12月29日~2024年1月1日、1月9日は休館
入場料:一般 420円、大学生・70歳以上 310円、高校生・中学生・小学生 210円、障害者手帳提示と付き添い1名 無料
住所:〒850-0862長崎県長崎市出島町2-1
TEL:095-833-2110
URL:長崎県美術館

「永田玄の眼 タイ古陶の美」長崎県美術館
皿、カロン窯(タイ北部)、15-16世紀]

ユニークな生物の形をした、あるいは独特の色と質感をまとった、古い器の数々。植物や魚などの文様表現はエネルギッシュで、描かれた線はのびやかで優しく、器が生まれた土地の自然や風土をも感じさせるかのようです。
これらを見て何となく「私たちにあまりなじみのないやきものだ」と思う方は多いかもしれません。しかし、16世紀頃より長崎と交流のあった東南アジアの古いやきものだと聞くと、不思議な親しみがわいてくるのではないでしょうか。長崎県内で土の中から東南アジアの器が出てくる例は意外と多く、また、キリシタンの信仰用具として保管されてきたタイの壺も存在します。実は長崎と深い関わりがあり、捉えがたい魅力と謎に包まれている、東南アジアのやきもの。それらと向き合い、その特色にじかに触れることは、よく知られる中国やオランダとの交流関係にとどまらないリソースをもとに、「長崎」の自画像を生き生きと描き直す試みにもつながるはずです。
本展は、長崎ゆかりのコレクター、永田玄のタイ古陶コレクションを特集するものです。永田はこれまで30余年にわたりタイに足を運び、タイの古いやきものを集めてきました。その蒐集活動は、自身の直感や衝動のようなものに強く突き動かされ、内なる自分との闘いのようでもあったと語ります。仕事をし、平穏な生活を送る一人の人間が、一方で途方もない情熱を傾けて集めるに至った古陶の数々。私たちと同じ生活者として、そして蒐集家としての永田ならではのユニークな視点や言葉を併せてご紹介し、タイ古陶の魅力を存分に味わう場を皆様にご提案します。

壺、クメール(タイ東北部またはカンボジア)、12-13世紀
壺、クメール(タイ東北部またはカンボジア)、12-13世紀
壺、クメール(タイ東北部またはカンボジア)、12-13世紀
壺、クメール(タイ東北部またはカンボジア)、12-13世紀
皿、ワンヌア窯 (タイ北部)、15-16世紀
皿、ワンヌア窯 (タイ北部)、15-16世紀

永田 玄 略歴
ながた・げん/1952年、東京生まれ。編集者、プランナー、蒐集家。平凡出版株式会社(現・マガジンハウス)で雑誌編集を手掛けたのち独立し、広告や編集などの仕事に従事。一方で1980年代後半よりタイ文化に強い関心を抱き、北タイの古陶を中心に蒐集を続ける。父は長崎県出身の画家、永田力。現在は東京と、長崎市茂木の二拠点で生活する。

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