名称:「五百城文哉生誕160年記念 文哉と放菴」小杉放菴記念日光美術館
会期:2023年12月2日[土]~2024年1月28日[日]
会場:小杉放菴記念日光美術館 展示室
休館日:毎週月曜日(1月1~3日は特別開館。1月8日祝日は開館し、1月9日を休館)
年末休館:12月29日~31日/年始休館=1月4日~6日
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
主催:公益財団法人 小杉放菴記念日光美術館/日光市/日光市教育委員会
料金:一般730(650)円、大学生510(460)円、高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、日光市公共施設使用料免除カードの交付を受けた方とその付き添いの方1名は無料
※第3日曜日「家庭の日」(12月17日,1月21日)は、大学生以下無料
※日光市民は一般300円、大学生200円、高校生以下無料
住所:〒321-1431栃木県日光市山内2388-3
TEL:0288-50-1200
URL:小杉放菴記念日光美術館
五百城文哉(いおき・ぶんさい、1863-1906)は、水戸藩士の家に生まれ、高橋由一に洋画を学んだ後、晩年を日光で送った、洋画黎明期に活動した画家の一人です。日光では幼い小杉放菴に絵を教え、放菴はこの師のことをずっと大切に想っていました。近年、牧野富太郎からも認められたという植物学の知識に基づく、高山植物を中心とする精細な植物画で、五百城の人気は高まっているようです。
一方で、五百城が日光で残した仕事として、「土産絵」の存在を忘れるわけにはいきません。1890年代後半から1900年代にかけて、日光や横浜で外国人旅行客向けに、日本の風景・風俗を描いた水彩画がお土産としてたいへん人気を博した時代がありました。日光では、産業振興を目的とする美術工芸品陳列場「鍾美館」が1894(明治27)年に、同様の役割を担う「日光美術館」が1905(明治38)年に開業しています。これらの店で一番人気の画家だったのが、五百城文哉でした。五百城を中心とする、日本の風俗を活写し社寺を精緻に描きあげた「土産絵」の数々は、正当な美術史からとりこぼされてきた、もう一つの美術史がこの日本にあったことを、私たちに教えてくれます。
本展では、五百城文哉の生誕160年を記念して、当館が開館以来収集してまいりました五百城の作品や資料を、弟子である小杉放菴や、同時代に土産絵を描いていた画家たちの作品と共に会し、この日光で育まれた師弟の芸術をご紹介いたします。
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