名称:「中 村 貴 弥 展 ー光の標 ー」日本橋三越本店
会期:2024年1月10日(水) ~ 2024年1月15日(月)
会場:本館6階 美術特選画廊 最終日午後5時終了
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店
光の標
今から10年ほど前、鉱物店で水晶の原石を握りしめた時、そこから純粋で頑なな、まるで子供の様な印象を受けました。
この心象は現代社会に対して何かを訴えかけられると直感し、結晶化する素材を用いて結晶の風景を描き始めました。
その中で人々の目標となる「標 – しるべ -」を描きたいという気持ちが明確になっていきました。 人は現代の多様化する問題の中で、それぞれに問題を解決しようと進んでいきます。しかし、どう足掻いても止められな かったり、道が見えなくなったりと、その過程には苦難がついてまわります。私は、そのような困難に満ちた世情や人々の 思いを背景にしながら、結晶の風景を描き「未知の風景」を表しています。
人は「未知の風景」と対峙したとき、自分の中に「生きようとする感覚」を認識し、新たに「標」へ向けて進んでいけるのだと 思います。私自身、その過程を経る事で「標」に向かって歩んでいければと思っています。 本展の展覧会タイトルは、それぞれの苦難の先に光があることを願って – 光の標 – としました。 皆様とは、これらの思いと感覚が共有できれば幸いに思っております。
中村 貴弥
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