「鉄とたたかう 鉄とあそぶ デイヴィッド・スミス《サークルⅣ》を中心に」東京国立近代美術館
名称:「鉄とたたかう 鉄とあそぶ デイヴィッド・スミス《サークルⅣ》を中心に」東京国立近代美術館
開催期間:2021年6月18日(金)~9月26日(日)
開館時間:10:00-17:00(金・土曜は10:00-21:00)
*入館は閉館30分前まで
【6月18日(金)、19日(土)は開場時間 10:00~20:00(*最終入場19:30まで)となります】
休室日:月曜日[ただし7月26日、8月2日、9日、30日、9月20日は開館]、8月10日(火)、9月21日(火)
住所:〒102-8322東京都千代田区北の丸公園3-1
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL:東京国立近代美術館
東京国立近代美術館は近年、アメリカの戦後彫刻を代表する作家デイヴィッド・スミス(1906–65)の《サークルⅣ》(1962年)を購入しました。この作品を中心に、戦後彫刻の展開における鉄という新しい素材の重要性について考えてみたいと思います。木や石を彫ったり、粘土をこねてブロンズで型どりしたりする従来の彫刻に対して、スミスは鉄板や鉄骨を溶接して幾何学的な面と線とを組み合わせ、ダイナミックな空間を構成するという手法をとり、彫刻の可能性を大きく広げました。彼の造形思考は、イギリスの彫刻家アンソニー・カロによってさらに展開されていきます。一方、日本でも1950年代の半ば頃から、鉄に取り組む彫刻家が現れ始めました。彼らの鉄に対するアプローチはさまざまです。幾何学的な構成のための最適な素材として扱う者もいれば、時間とともに錆びる表面、あるいは研磨したときにみせる輝きなど、鉄の物質的特性に寄り添いながら、生命を吹き込もうとした者もいます。私たちにとって身近な物質であるはずの鉄が見せる多様な表情をお楽しみください。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。