「内田あぐり 氾 Fluxes」浜松市秋野不矩美術館

「内田あぐり 氾 Fluxes」浜松市秋野不矩美術館

名称:「内田あぐり 氾 Fluxes」浜松市秋野不矩美術館
会期:2024年4月27日(土)~2024年6月23日(日)
会場:浜松市秋野不矩美術館
時間:9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日、5月7日(火)
   ※ただし4月29日(月・祝)、5月6日(月・祝)開館
観覧料:一般 800円
   大学生・専門学校生・高校生 500円
   70歳以上 400円
   中学生 無料
   ※団体料金あり
   ※障害者手帳等所持者及び介護者1名は無料
住所:〒431-3314静岡県浜松市天竜区二俣町二俣130
TEL:053-922-0315
URL:浜松市秋野不矩美術館

内田あぐり《女人群図-Ⅱ》207.0×289.0cm 1975年 神奈川県立近代美術館蔵
内田あぐり《女人群図-Ⅱ》207.0×289.0cm 1975年 神奈川県立近代美術館蔵

内田あぐり(1949年-)は、1993年に第12回山種美術館賞展で大賞を受賞、2002年には第1回東山魁夷記念 日経日本画大賞を受賞するなど現代日本画を代表する作家の一人です。国内外で個展やグループ展に出品するとともに、日本画のワークショップを開催しています。
内田は、今日まで一貫して「身体」をテーマに、人間の存在意義やその根源的で深淵な問題について作品を通して問いかけてきました。同時に、古典的な日本画技法や素材についての研究を深めながら先鋭的な日本画表現に果敢に挑み、その可能性を拓き続けています。近年では、人間は自然の一部であるということ、また風景の中に現れる生命の原動力を表現することを意識し、これまでの身体の表現と自然の風景とが一体となった作品を発表しています。
秋野不矩(1908-2001年)もまた、その作品を通して生命を見つめ、新しい日本画表現に挑み続けた作家でした。創画会に所属していた二人には交流があり、内田は秋野の絵画やデッサン、作家としての姿勢に強く惹かれ、最も影響を受けた画家の一人に挙げています。
タイトルの「氾 Fluxes」には、水があふれる、万物は流転する、という意味を込めました。川と森に囲まれた、生命あふれる秋野不矩の故郷、浜松市天竜区。本展では、この地へ取材をした新作と、7メートルを超える大作などの近作を中心に、原点ともいえる初期人間像、表現の源であるドローイングを展示することで、内田あぐりの絵画表現の魅力を紹介します。また、秋野不矩作品や、インド滞在時に愛用していたスケッチブックも特別公開します。
関連イベントとして、開幕初日に「日本画ワークショップ」を開催します。全国各地で子どもから大人まで幅広く絵画ワークショップを行っている内田あぐりが、小学生から高校生までの子どもたちに、自由に描き表現することの楽しさ・面白さを存分に体験できる内容で制作を指導します。子どもたちがワークショップで制作した作品は、4月29日(月・祝)から会期終了まで2F展示室にて内田あぐり作品とともに展示予定です。また、6月1日(土)には、原田光氏(美術評論家)と内田あぐりによるギャラリートークを開催します。

内田あぐり《氾》各146.0×35.0cm 2024年 作家蔵
内田あぐり《氾》各146.0×35.0cm 2024年 作家蔵
内田あぐり《分水界》180.0×800.0cm 2020年 横須賀美術館蔵
内田あぐり《分水界》180.0×800.0cm 2020年 横須賀美術館蔵
内田あぐり《残丘ーあくがれ》783.0×194.0cm 2019年 神奈川県立近代美術館蔵 撮影:山本糾
内田あぐり《残丘ーあくがれ》783.0×194.0cm 2019年 神奈川県立近代美術館蔵 撮影:山本糾
内田あぐり《私の前にいる、目を閉じている》240.0×240.0cm 2007年 平塚市美術館寄託
内田あぐり《私の前にいる、目を閉じている》240.0×240.0cm 2007年 平塚市美術館寄託
内田あぐり《ロマノフの海》205.3×230.0cm 1984年 福島県立美術館蔵
内田あぐり《ロマノフの海》205.3×230.0cm 1984年 福島県立美術館蔵
秋野不矩《五月》91.8×61.5cm 1953年 浜松市秋野不矩美術館蔵
秋野不矩《五月》91.8×61.5cm 1953年 浜松市秋野不矩美術館蔵
秋野不矩《女人群像》160.0×160.0cm 1988年 浜松市秋野不矩美術館蔵
秋野不矩《女人群像》160.0×160.0cm 1988年 浜松市秋野不矩美術館蔵

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