名称:中野裕介/パラモデル展「よろぼう少年、かなたの道をゆく▷▷▷《俊徳丸伝説》であそぶ」東大阪市民美術センター
会期:2024年4月25日(木)~5月12日(日)
開館時間:10:00-17:00 5月2日(木)は20:00まで開催(入場は閉館時間の30分前まで)
休館日:4月30日(火)、5月7日(火)
観覧料:無料
会場:東大阪市民美術センター 第1・2・3展示室、1階常設スペース、茶室
主催:東大阪市民美術センター(指定管理者 東大阪花園活性化マネジメント共同体 HOS株式会社)
協力:MORI YU GALLERY、株式会社WEST、大阪石材工業株式会社、京都精華大学、大阪電気通信大学、高松市美術館、小川晃、障がい者生活介護事業「アトリエライプハウス」、倉地宏幸(大阪電気通信大学)、高野友実、中市和磨、今井健太郎(山/完全版)
住所:〒578-0924 大阪府東大阪市吉田6丁目7番22号
電話番号:072-964-1313
URL:東大阪市民美術センター
東大阪を縦走する鉄道線の駅名である「俊徳道」。この駅名が《俊徳丸伝説》に由来することをご存じでしょうか?
本展では、鉄道玩具のプラスチックレールをつなげ、青いラインが空間中を占拠してゆくインスタレーションで注目される現代アーティスト・中野裕介/パラモデルが、自身の出身地である東大阪に伝わる《俊徳丸伝説》をモチーフに制作した作品を展示します。
中野は、ユニット活動以前から欠如と創造の関係に興味をもち、地元の《俊徳丸伝説》に出会ってから十数年にわたり、リサーチや作品制作を続けてきました。
中野が壁や床に這わせる青いレールに完成はなく、《俊徳丸伝説》にまつわる芸能や文学をもとに制作した巨大なドローイングや複数の映像を連結させながら、東大阪を縦横に走る「道」となり、河内平野を蛇行する「川」となって、東大阪市民美術センターを架空の巨大なまちへと変貌させてゆくことでしょう。
過去と現在、現実と想像が交錯する作品空間の中で、目が見えない俊徳丸がよろよろと、しかし健気に「俊徳道」を歩く姿を想像しながら、欠如や障害が創造の源泉となりうることを感じていただければ幸いです。
※「よろぼう」とは、「よろよろ歩く」という意味の古語です。
《俊徳丸伝説》とは
河内国高安(現在の八尾市高安)の長者の息子・俊徳丸はあるとき、失明し、病に侵され、天王寺に逃れます。よろめきながら歩き、ひん死ですごす中、観音に祈ることにより病が癒えるという物話で、この伝説をもとに能楽『弱法師』、説経節『しんとく丸』、人形浄瑠璃や歌舞伎の『摂州合邦辻』といったさまざまな古典芸能や、三島由紀夫の戯曲集『近代能楽集』、寺山修司の舞台作品『身毒丸』などが生まれました。盲目の俊徳丸が高安から四天王寺へ行き来したが「俊徳街道」と言われています。
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