「中里 隆 ― 陶の旅人展」菊池寛実記念 智美術館

「中里 隆 ― 陶の旅人展」菊池寛実記念 智美術館

名称:「中里 隆 ― 陶の旅人展」菊池寛実記念 智美術館
会期:2021年8月21日(土)~ 11月28日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし9/20は開館)、9/21(火)
開館時間:11:00~18:00  ※入館は17:30までになります
観覧料:一般1100円、大学生800円、小・中・高生500円
  ※未就学児は無料
主催:公益財団法人 菊池美術財団、日本経済新聞社
住所:〒105-0001東京都港区虎ノ門4-1-35 西久保ビル
TEL:03-5733-5131
URL:菊池寛実記念 智美術館

中里隆(1937〜)は佐賀県唐津地方の名門陶家、中里太郎右衛門窯の十二代当主(中里無庵)の五男として生まれました。 九州・佐賀県のやきものである唐津焼をルーツとしながら、国内外を自由に行き来し多様なスタイルで作陶を続ける作家です。
京都、佐賀などで陶芸の基礎を学んだ後、1971年には鹿児島県の種子島にて島の土を活かした焼締陶「種子島焼」に取り組み、1980年代から現在まで海外各地での制作を重ねるなど、唐津焼をルーツとしつつも幅広い作陶を展開しています。国内外を行き来し、創作を重ねる中里の作るやきものは、壺や鉢などの大型作品から食文化を豊かにする食器まで、多くの陶芸ファンを魅了してきました。本展では新作に加え旧作、関連作品などによりその作陶世界をご紹介いたします。

唐津は、「異国(唐)への港」という地名の通り、大陸へと開けた港として古来より人や物、技術が行き来する場所でした。16-17世紀には朝鮮半島より伝わった技が起源となって唐津焼が生まれます。

唐津の名門陶家、中里太郎右衛門窯十二代目当主(号:無庵)のもとに生まれた中里は、青年期に京都や唐津で作陶を学ぶと、1971年には種子島に渡り島の土による種子島焼を手がけます。帰郷後、自身の「隆太窯」を築窯し拠点とすると、各地に旅をし、陶芸の技によって人との交流を深め、出会いや学びを楽しみながら創作を行ってきました。
 
海外の土や釉など、現地の素材による制作であっても、空間を飾り、手で触れ、用いることに喜びを見出してきた日本のやきものの原点である「器」にこだわる中里の作品は、作陶の初期から現在まで半世紀以上にわたって多くの人を魅了してきました。

本展では鉢や壺などの大型作品から食卓を彩る食器まで、中里隆の新旧作品や関連作など100点余りによりその幅広い仕事を紹介します。(会期中展示替えの予定)

《マイヤーズ志野鉄絵鉢》2008年 (いずれも個人蔵)
《マイヤーズ志野鉄絵鉢》2008年 (いずれも個人蔵)
《焼〆叩き大壺》2017年
《焼〆叩き大壺》2017年
(奥)《絵唐津深向付》1962年 (前)《青白磁彫文皿》1962年
(奥)《絵唐津深向付》1962年 (前)《青白磁彫文皿》1962年

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