「眼差しの手入れ」京都芸術センター

「眼差しの手入れ」京都芸術センター

名称:「眼差しの手入れ」京都芸術センター
会期:2024年7月31日(水)~2024年9月1日(日)
会場:京都芸術センター
時間:10:00~20:00
休館日:2024年8月16日(金)
観覧料:無料
住所:〒604-8156京都府京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
TEL:075-213-1000
URL:京都芸術センター

丸山のどか《資材館》2022年 撮影:大須賀信一 参考作品
丸山のどか《資材館》2022年 撮影:大須賀信一 参考作品

眼差しの赴くところに、そしてその趣を感じとるときに、目の前にある「風景」は日常とは異なるものとして捉え直されます。それはまるで使い込んだ眼差しの仕方が手入れされる体験とも言えるのではないでしょうか。
しかも風景は我々が心づくと否とに拘らず、絶えず僅かづつは変わっていこうとしている。おおよそ人間の力によって成るもので、是ほど定まった形を留め難いものも他には無いと思うが、更にはかないことには是を歴史のように、語りつぐ道がまだ備わっていないのである。
ー 柳田國男
人の生活や労働、作為がつくる風景と、その果敢無さに目を向けた民俗学者の柳田の眼差しにならい、本展示では二人のアーティストが捉えた光景を一時的・仮設的に立ち上げます。婦木は、日常生活の行為を読みかえ、身近な場面に作品を介在させます。丸山は、風景の表層のみが切り取られた立体作品を現実の場に配し、景色を異化させます。⾧い歳月をかけて使い込まれてきた京都芸術センターの「うち」と「そと」を二人は行き来しながら、建築の特徴や痕跡と呼応するようにして手入れを展開します。
間断なく、時に劇的に変化し続ける風景。素朴な光景に異質さを見出す眼差し、その差異を際立たせる手入れによって、眼前に広がる風景と背後にある人々の営みを多層的に捉え直します。

婦木加奈子《ストレンジャー》2023年 参考作品
婦木加奈子《ストレンジャー》2023年 参考作品
丸山のどか《Labor to Blur》2023年 撮影:ToLoLo studio 参考作品
丸山のどか《Labor to Blur》2023年 撮影:ToLoLo studio 参考作品

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