特集展示「長崎の南蘋派」長崎歴史文化博物館

沈南蘋「双鶴図」乾隆3年(1738)当館蔵

名称:特集展示「長崎の南蘋派」長崎歴史文化博物館
会期:2024年7月24日(水)~9月16日(月・祝)
会場:長崎歴史文化博物館 2階常設展示室内 特集展示室
開館時間:8:30~19:00(入館は18:30まで)
休館日:8月5日(月)・19日(月)、9月2日(月)・3日(火)
観覧料:大人 630円、小学・中学・高校生 310円
   ※常設展観覧料で観覧可
   ※県内の小・中学生などは観覧無料
住所:〒850-0007長崎県長崎市立山1-1-1
TEL:095-818-8366
URL:長崎歴史文化博物館

鶴亭「華鳥画」(江戸中期・18世紀)当館蔵
鶴亭「華鳥画」(江戸中期・18世紀)当館蔵

長崎歴史文化博物館では、2024年7月24日より特集展示「長崎の南蘋派」を開催します。
享保16年(1731)に長崎に渡来した清朝の画家・沈南蘋 [しんなんぴん]は、緻密な写実的描写と鮮やかな色彩を特徴とする画風でたちまち人気を博し、当時の日本絵画に大きな影響を与えました。
ここでは、当館収蔵品の中から、沈南蘋から画法を学んだ熊斐[ゆうひ]をはじめ、長崎出身の南蘋派画人を中心に、南蘋の影響を受けた画人たちの作品を紹介します。
沈南蘋が長崎に滞在した時代には、唐人屋敷(中国人の居留地)に出入りできる日本人は、中国語の通訳である唐通事 [とうつうじ]などに限られていました。唐通事の神代彦之進 [くましろひこのしん]は、画名を中国式の熊斐 [ゆうひ]といい、沈南蘋から直接学ぶことになった日本人です。沈南蘋は享保18年(1733)に帰国しましたが、日本各地から多くの門人が南蘋の画法を求めに熊斐の元に集まり、やがて南蘋の画風は日本全国に広まっていきます。長崎には、熊斐に学んだ後に上方や江戸で活躍し、南蘋風絵画の広がりに重要な役割を果たした画人が大勢いました。
本展示では、熊斐をはじめ、鶴亭 [かくてい]、岩井江雲 [いわいこううん]、松林山人 [しょうりんさんじん]、大友月湖 [おおともげっこ]、熊斐文 [ゆうひぶん]、江越繡浦 [えごししゅうほう]、真村蘆江 [まむらろこう]ら長崎出身の南蘋派画人を紹介し、一世を風靡した南蘋派絵画のルーツを探ります。【展示作品数:24点】

真村蘆江「黄蜀葵小禽図」天明7年(1787) 当館蔵
真村蘆江「黄蜀葵小禽図」天明7年(1787) 当館蔵
沈南蘋「双鶴図」乾隆3年(1738)当館蔵
沈南蘋「双鶴図」乾隆3年(1738)当館蔵
熊斐「柳下鵜図」(双幅/江戸中期)当館蔵
熊斐「柳下鵜図」(双幅/江戸中期)当館蔵

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