「あふれる詩情と浪漫―鏑木清方と中澤弘光―」鎌倉市鏑木清方記念美術館

「あふれる詩情と浪漫―鏑木清方と中澤弘光―」鎌倉市鏑木清方記念美術館

名称:「あふれる詩情と浪漫―鏑木清方と中澤弘光―」鎌倉市鏑木清方記念美術館
会期:2024年10月26日(土)~2024年12月1日(日)
会場:鎌倉市鏑木清方記念美術館
時間:9:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日、11月5日(火)、1月12日(火)
   ※ただし11月4日(月・振)は開館
観覧料:一般 450円
   小・中学生 220円
住所:〒248-0005神奈川県鎌倉市雪ノ下1-5-25
TEL:0467-23-6405
URL:鎌倉市鏑木清方記念美術館

中澤弘光《舞妓(手鏡を持つ)》 昭和33年(1958) 個人蔵
中澤弘光《舞妓(手鏡を持つ)》 昭和33年(1958) 個人蔵

明治時代の後期、新聞や雑誌、書籍が次々と刊行され出版界が活況を呈すと、それらに掲載する表紙絵や口絵、挿絵の需要も増え、多くの画家が仕事の一つとして絵を描きました。当時、挿絵画家として活躍していた鏑木清方は、浮世絵など日本の伝統絵画の研究を重ねつつ、西洋絵画にも触れ、日本画家として自分なりの表現を模索していました。
清方と同じ頃に挿絵を描き、油彩画を描いた画家に中澤弘光(1874-1964)がいます。清方は、中澤の詩情豊かな画風を「理想的写実派」と高く評価し、舞妓や奈良の風景を題材に彼が描いた小品を所蔵するほどでした。さらに、彼が手がけた文芸雑誌『新小説』の表紙絵について、特に印象深いものとして、誰も追随することのできない独自な境地と評しました。
ともに東京に生まれ、清方より四歳年長の中澤。二人は、同じ頃に挿絵を描き、後に一人は日本画家、一人は洋画家となり多くの作品を残しました。二人の作品や挿絵、スケッチを並べると、日本の風景や女性の美への共鳴するような視点と感覚を、感じることができます。
 本特別展では、同じ時代を生きた二人の画家が、画材や技法も違う日本画と西洋画の枠を超え、ともに愛しみ描いた日本の情趣を紹介します。

鏑木清方《秋宵》 明治36年(1903) 鎌倉市鏑木清方記念美術館蔵
鏑木清方《秋宵》 明治36年(1903) 鎌倉市鏑木清方記念美術館蔵

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る