名称:生誕150年/没後70年「金工の巨匠 香取秀真展」松本市美術館
会期:2024年10月12日(土)〜12月1日(日)
会場:松本市美術館
観覧料金:当日一般1,200円ほか
休館日:月曜日(10月14日、11月4日は開館)、10月15日、11月5日
住所:〒390-0811 長野県松本市中央4-2-22
TEL:0263-39-7400
URL:松本市美術館
近代工芸史に大きな足跡を残した金工作家、香取秀真(かとりほつま)。秀真は千葉県に生まれ、1892年に東京美術学校に入学。同校鋳金本科を卒業後は、多くの展覧会で受賞を重ね、鋳金家として活躍した。その作風は、高度な伝統的技術を身に付け、東洋や日本の古典の紋様や形に基づきながらも時代感覚を取り入れ、実用を重視したものであった。
多くの後進を育てるとともに工芸界全体の発展に尽力し、帝展に美術工芸部門を設置する運動では、中心的な役割を果たした。さらに金工の研究を精力的に行い、それは日本金工史の原点とも言える仕事となった。これらの功績から、1953年に工芸家として初の文化勲章を受章しています。また、正岡子規門下のアララギ派の歌人としても知られ、多方面で活躍した。秀真は、妻が現在の長野県塩尻市の出身であったことから松本へ訪れる機会も多く、1944年から約3年間は松本市郊外へ疎開していた。その間、疎開先の家人や松本の文人たちと温かな交流を持ち、戦後も松本市内の寺院の梵鐘を作るなど、関係は途切れることなく続いた。
生誕150年、没後70年という記念のとき、ゆかりの地・松本に珠玉の作品が一堂に会する。
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