名称:「― かたわらにII ― 沢田 英男彫刻展」日本橋高島屋S.C.(本館)
会期:2024年12月4日(水)→23日(月)
会場:本館6階 美術画廊X
入場料:無料
住所:〒103-6190東京都中央区日本橋 2-5-1
TEL:03-3246-4310 本館6階 美術画廊(直通電話)
URL:日本橋高島屋S.C.(本館)
豊かな欠落ともいえる木によるミニマルなかたち。単純化された人や動物の姿に、視る者は“欠けている”細部だけではなく、この作品が過ごしたであろうこれまでの時間と、この先の人生を想像し、その人なりの詩や物語を重ねて作品を完成させていきます。ひとつの作品が完成される先は、視る者の心象の数だけあるかのようです。
1955年生まれの沢田英男氏は、東京藝術大学大学院修了後、西洋のアカデミックな彫刻表現を求め、ドイツ政府給費留学生として渡独します。ドイツでは塑像を中心とした彫刻を学び、マイスターシューラーにもなりました。帰国後、2014年頃から手触りがやさしく素材としても扱いやすいことなどから、木彫作品を制作し発表するようになります。静謐で心に染み入るような小ぶりな作品たちは評判となり、近年の個展では多くの観客が会場に足を運びます。
「作る」というよりは「壊す」感覚と作家は言います。沢田氏は木そのものが持っている良さを引き出すため、余計なものをそぎ落とし、「見る人の想像力が作品を完成させるような彫刻」を意識します。高島屋では3年ぶり2回目の個展となる今回も、日常の“かたわらに”そっと寄り添う野の花のような新作、約60点を発表いたします。
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