名称:「晴れなる輝き 徳川美術館所蔵 菊の白露蒔絵調度」九州国立博物館
会期:2025年1月1日(水)〜2025年1月26日(日)
会場:九州国立博物館
開館時間:9:30 〜 17:00
(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
月曜日が祝日の場合は開館し翌日休館
入場料:一般 700円、大学生 350円
住所:〒818-0118福岡県太宰府市石坂4-7-2
TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)
URL:九州国立博物館
九州国立博物館では、毎年元旦より新春特別公開「徳川美術館所蔵 国宝 初音の調度」を開催しておりますが、本年は趣向を変えて「初音の調度」の姉妹作「菊の白露蒔絵調度」をご紹介いたします。
「菊の白露蒔絵調度」は、寛永10年(1633)、加賀前田家四代光高(みつたか)に嫁(か)した三代将軍家光の養女大姫(おおひめ)(清泰院 1627~1656)の婚礼調度です。金銀を豊富に用い、高度な蒔絵技術で描かれた山水菊花の景は気品に満ちており、とりわけ露に見立てた銀粒の奥ゆかしい輝きは、「菊の白露」という美しい名の由来でありましょう。
大姫は、「初音の調度」(寛永16年〈1639〉)の所用者である千代姫(霊仙院 1637~1699)の義理の姉にあたり、二人の婚礼調度はともに幕府お抱えの蒔絵師、幸阿弥長重(こうあみちょうじゅう)(1599~1651)が制作しました。「菊の白露蒔絵調度」は、「初音の調度」の姉妹作であるとともに、大名婚礼調度の黄金期である寛永期の数少ない遺例として大変貴重な存在です。
本展では、「菊の白露蒔絵調度」から文台、香盆をはじめ、伝存する大名婚礼調度の中でも最大規模を誇る「菊折枝蒔絵調度」、そして婚礼調度を代表する貝桶(かいおけ)や祝枕(いわいまくら)、婚礼衣装など、江戸時代の婚礼を彩る品々を取り合わせて展示いたします。
新春を飾るにふさわしい華麗なる婚礼調度の世界、どうぞごゆっくりお楽しみください。
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