名称:企画展「奥原晴湖と近代の南画」茨城県天心記念五浦美術館
会期:2025年2月21日(金)~4月20日(日) 会期中に一部展示替えあり
[前期 2月21日(金)~3月23日(日) / 後期 3月25日(火)~4月20日(日)]
会場:茨城県天心記念五浦美術館 展示室A
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(2月24日(月・振)は開館)、2月25日(火)
観覧料:一般 360円(290円)、満70歳以上 180円(140円)、高校生 240円(170円)、小・中学生 170円(110円)
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、指定難病特定医療費受給者証などの持参者および付添者1名は無料
※3月1日(土)は満70歳以上無料
※春休み期間を除く土曜日は高校生以下無料
住所:〒319-1703 茨城県北 茨城市 大津町椿2083
TEL.0293-46-5311
URL:茨城県天心記念五浦美術館
中国の文人画にルーツをもち、山水や花鳥に漢詩を添えて画家の胸中の理想世界を描く「南画」は、江戸中期から明治初期にかけて大いに流行しました。美術指導者として近代日本美術を牽引した岡倉天心(1863-1913)も、上野に画塾を構えた南画家・奥原おくはら晴湖せいこ(1837-1913)に南画を習った時期があります。
現在の茨城県古河市出身の晴湖は元治2年(1865)、29歳で江戸へ出ると、やがて維新後の東京で、時代の雰囲気と合致した大胆・奔放な筆致の作品を描くようになり、名声を博します。女性でありながらいち早く断髪するなど、豪胆な性格でも評判だった晴湖は、政財界の要人などの後援者にも恵まれました。明治24(1891)、55歳で埼玉県の熊谷へ隠棲しますが、以降は東京で活躍した時代とは対照的な、精緻で細密な作品を晩年まで描き続けました。
一方、大正期に入ると南画にも新たな動きがあり、西欧の近代絵画の影響を受けた画家たちにより、既存の南画の形式にとらわれず、より自由な画題や様式で詩的感情を描く「新南画」と呼ばれる作品が誕生しました。
本展では、東京・熊谷両時期の晴湖の作品のほか、同時期に活躍した猪瀬東寧とうねい(1838-1908)や野澤白華はっか(1845-1904)ら茨城ゆかりの南画家、そして大正期に活躍した小川芋銭うせん(1868-1938)ら新南画を生み出した作家たちの作品をご紹介します。
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