「よそおい、かざる~絵画、工芸、ガラスの装飾美~」ウッドワン美術館

「よそおい、かざる~絵画、工芸、ガラスの装飾美~」ウッドワン美術館

名称:「よそおい、かざる~絵画、工芸、ガラスの装飾美~」ウッドワン美術館
会期:2025年4月5日(土)~2025年6月15日(日)
会場:ウッドワン美術館
時間:10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日 
   ※ただし、4月28日、5月5日は開館
観覧料:一般 1,400円(1,250円)
   大学生 600円(500円)
   65歳以上 1,200円
   ※高校生以下は無料(学生証を要提示)
   ※障害者手帳をお持ちの方と同伴者1名様は入館無料(手帳を要提示)
   ※( )内は有料入館者10人以上の団体料金および前売料金
   ※学生・65歳以上の方は学生証または年齢の分かる身分証明書を要提示
   ※65歳以上は前売り、当日券とも同じ料金
   ※上記料金で常設展(マイセン磁器、アール・ヌーヴォーのガラス作品、薩摩焼)も観覧できます
住所:〒738-0301広島県廿日市市吉和4278
TEL:0829-40-3001
URL:ウッドワン美術館

「よそおい、かざる~絵画、工芸、ガラスの装飾美~」ウッドワン美術館
「よそおい、かざる~絵画、工芸、ガラスの装飾美~」ウッドワン美術館

日本美術の長い歴史に通底する美の特徴として、「装飾性」が挙げられます。装飾とは、「装い」「飾る」という意味の漢字で構成され、<decoration>や<ornament>を翻訳するために幕末から明治期にかけて使われるようになった言葉です。日本美術の大きな特徴として、輪郭線で形を捉えたり、限られた数の色で彩色を施したり、また、背景を余白として残したりと、物の実相を写し取るというよりも、その姿を平面的に描き表している点が挙げられます。この表現方法は、陰影のついたヨーロッパの写実的な絵画と比べると、物の色や形が単純化されることで、理想的な美しさが追求され、その独特の画法が、「装飾的」と言われるゆえんとなっています。もちろん、装飾性は日本美術の特色というだけではありません。世界中どこでも、人々は衣服を装い、家をインテリアで飾ります。「装い、飾る」行為は、私たちの心を豊かにし、そしてその行為自体が、芸術の根本のひとつを成していると言えるのではないでしょうか。
さて、本展覧会では、「装い」「飾る」ことに着目し、円山応挙や竹内栖鳳、横山大観の装飾性高い日本画や、上村松園、鏑木清方、伊東深水らによる、美しい着物を身にまとった美人画、フランスで邸宅を飾る家具や花器を制作したエミール・ガレの作品、そして昨年新たに収蔵された葉山有樹の装飾性豊かな工芸作品など、ウッドワン美術館のコレクションを約90点展覧します。装い、飾ることを楽しんできた人々の営みに想いを馳せ、その豊かな実りをご堪能ください。

竹内栖鳳 《朝陽》1938(昭和13)年
竹内栖鳳 《朝陽》1938(昭和13)年
岸田劉生《村嬢愛菊図》1925(大正14)年
岸田劉生《村嬢愛菊図》1925(大正14)年
児島善三郎 《ひまわり》1950(昭和25)年頃
児島善三郎 《ひまわり》1950(昭和25)年頃
上村松園《美人之図》1910(明治43)年頃
上村松園《美人之図》1910(明治43)年頃
エミール・ガレ 《ポム・ド・テール文花瓶》1902年
エミール・ガレ 《ポム・ド・テール文花瓶》1902年

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