「追悼・細江英公展」ときの忘れもの
- 2025/6/17
- 東京
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名称:「追悼・細江英公展」ときの忘れもの
会期:2025年7月4日(金)〜2025年7月26日(土)
会場:ときの忘れもの
開館時間:11:00 〜 19:00
休館日:月曜日、日曜日、祝日
7月15日は休廊
入場料:無料
住所:〒113-0021 東京都文京区本駒込5-4-1 LAS CASAS
TEL:03-6902-9530
URL:ときの忘れもの

2024年9月16日に91歳で逝去された写真家・細江英公(1933-2024)の追悼展を開催します。
細江は、既存の美術制度のあり方を否定した「デモクラート美術家協会」に参加し、瑛九をはじめ同時代の芸術家たちから影響を受け、フリーランスの写真家として活動。舞踏家・土方巽とその仲間たちを被写体にエロスの世界を追求した〈おとこと女〉や秋田の農村を舞台に土方巽を撮影した〈鎌鼬〉、三島由紀夫を被写体とした〈薔薇刑〉など数々の名作を生み出し、戦後の写真表現に新しい展開をもたらしました。
日本では写真がまだ印刷原稿と捉えられていた1960年代後半、アメリカでは写真が美術品としてコレクションされていることを知った細江は、写真家自身が製作するオリジナルプリントの重要性に気づき、写真教育、写真のパブリック・コレクションの形成など、社会的な活動にも注力しました。1974年5月、現代版画センターの機関誌『画譜』に「写真家からのお願い」と題して、オリジナルプリントの重要性を訴えたエッセイを寄稿しています。
また、バルセロナのガウディ建築に魅せられた細江は、1977年以降、20年掛けてガウディ建築を撮り続け、ガウディの造形芸術のすべてを収めた写真集を発表。
2003年には、土方巽の舞踏発祥の地「アスベスト館」の閉館が決まり、若手舞踏家が集結して江戸期の浮世絵画家や奇想の画家の絵をモチーフに、江戸の爛熟した文化と現代の舞踏家の肉体との融合をはかる作品〈春本・浮世絵うつし〉を撮りおろしました。
2009年にはイタリアの小都市ルッカで「細江英公写真展」が開催され、会場である16世紀に建てられた貴族の館「ヴィッラ・ボッティーニ」の天井や壁面にフレスコ画が描かれた絢爛たる空間に、細江の代表作を「写真絵巻」として展示。ヨーロッパの古典的な建築の中に日本的な絵巻物や屏風が繰り広げられる様はまさに壮観で、その光景に感銘を受けた細江は自らフィルムに写し取り、作品として発表しました。
ときの忘れものでの「細江英公写真展」は10回目になり、これまでに何度もギャラリートークの講師をしてくださいました。ギャラリートーク後に記念写真を撮るようになったのは、「人が集まったら必ず記念写真を撮りなさい、きちんとポーズをとってね。」という細江英公先生の教えがあったからです。
本展では、細江英公先生を偲び、代表作を中心に多彩な展開を見せた写真を2回に分けて展示し、初期から晩年までの細江英公の写真を回顧します。
![MASK[幼き日の白刻像] H110.0×W98.0×D48.0cm FRP、塗料](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2024/07/1-243-150x112.jpg)







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