「東京山藝術大学」東京藝術大学大学美術館

  • 2025/7/8
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「東京山藝術大学」東京藝術大学大学美術館

名称:「東京山藝術大学」東京藝術大学大学美術館
会期:2025年7月25日(金)〜2025年8月3日(日)
会場:東京藝術大学 大学美術館・陳列館
開館時間:10:00 〜 17:00
休館日:7月28日〜31日は休館
入場料:無料
住所:〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:東京藝術大学大学美術館

「東京」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
一般には、高層ビルが立ち並び、人と自動車、そして情報が溢れるビジネスとエンターテイメントのグローバルな大都市のイメージでしょう。けれども、実はそうした東京のイメージは、一面的な見方によって浮かび上がった「東京」にすぎません。実際の東京都の総面積の4割は森林で、その大部分は多摩地区に位置しています。こうした森林地区には、都市としての東京を支える水源があり、木材が生産され、食や住のインフラストラクチャーを供給してきました。大都市というイメージの「東京」は、東京の中にある「山」や「森林」、「水」、そして「自然」という基盤のもとに作られてきたのです。
東京山藝術大学は、「山」や「森林」、「自然」の場所として東京を捉え直し、それが都心部を含む東京という生態系をどのように作っているのかを探り、可視化するプロジェクトです。これは、現在の私たちが前提としている「東京」の生活、職場、労働、余暇、都市と自然の関係、そして経済や文化とは異なったもう一つの「東京」の可能性を考えることです。このことを通じて、しばしば批判的に語られる「東京/地方」という二項対立や「東京一極集中」という議論に対して、山や森林を中心とした別の「東京」の可能性を示すことができるかもしれません。
そして、森林や山を中心に東京を見ることは、都市的な文化として語られがちな芸術、アートの定義を変えることも要求するでしょう。東京山藝術大学は、有楽町と上野、そして多摩地区の日の出町を繋ぎ、フィールドワークや講義、ディスカッション、そして、その調査のアーティスティックなアウトプットとしての展覧会企画を通じて、もう一つの「東京」と「芸術」を探そうという試みです。

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