「始皇帝以前-古(いにしえ)を伝える書画文物-」観峰館

「始皇帝以前-古(いにしえ)を伝える書画文物-」観峰館

名称:「始皇帝以前-古(いにしえ)を伝える書画文物-」観峰館
会期:2021年9月18日 – 2021年11月21日
会場:本館5階展示室
住所:〒524-0102滋賀県守山市水保町北川2891
TEL:077-585-7800
URL:観峰館

本年は、「始皇帝」こと、秦王・政(せい)が中国史上はじめて全土統一をはたした紀元前221年から、およそ2200年の節目にあたります。この展覧会では、始皇帝以前時代に因んだ拓本・文物、臨書作品や、故事を描いた絵画を展示します。
「ファーストエンペラーの時代」をお楽しみください!

【展示内容と主な展示作品】(予定)

第一章 絵画作品に描かれた故事

孔子(前551~前479)、老子(生卒年不詳)などの著名な思想家・哲学者や、春秋戦国時代のエピソードは、絵画の画題として描かれ、多くの人びとに受容されてきました。第一章では、近代絵画に描かれた故事についてご紹介します。

張聿光「弦高犒師図」清時代末期~中華民国初期
張聿光「弦高犒師図」清時代末期~中華民国初期
葉曼叔「曾参図斗方(二十四孝のうち)」中華民国
葉曼叔「曾参図斗方(二十四孝のうち)」中華民国
中村不折「老子出関図」昭和初期
中村不折「老子出関図」昭和初期

第二章 文物~拓本と瓦当

始皇帝以前の歴史を伝える史料として、考古遺物や拓本などがあります。瓦当(がとう)は、建物の屋根瓦の軒先部分のことで、そこに鋳込まれた紋様や文字は、当時の歴史を伝える貴重な資料です。また拓本は、当時の歴史を伝えるだけでなく、文字資料としても重要なものでした。

第三章 歴史を伝える書物

中国の歴史書は、古来、日本でも多く読まれていました。例えば、徳川光圀は『史記』を愛読しており、それに倣って『大日本史』を著したことは、有名なエピソードです。江戸時代には、出版技術の向上により、『史記』『十八史略』『戦国策』『資治通鑑』など多くの歴史書が版本として出版されました。ここでは、江戸時代に出版された歴史書より、始皇帝についての記録を見ていきます。

第四章 始皇七刻石の臨書作品

『史記』に拠ると、始皇帝はその権力の誇示のために、国内6箇所に碑を建てました。その原石は2基のみ現存しますが、拓本などによって現在まで伝わっています。第四章では、近代中国の書家が臨書した作品をご紹介します。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る