特別展「生誕151年からの鹿子木孟郎―不倒の油画道」泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)

  • 2025/8/13
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特別展「生誕151年からの鹿子木孟郎―不倒の油画道」泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)

名称:特別展「生誕151年からの鹿子木孟郎―不倒の油画道」泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)
会期:2025年9月27日(土)~2025年12月14日(日)
   前期:9月27日(土)~11月3日(月・祝)
   後期:11月5日(水)~12月14日(日)
会場:泉屋博古館
展示室:企画展示室
時間:10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日、10月14日、11月4日・25日
   ※10月13日、11月3日・24日は開館
観覧料:一般 1,200円(1,000円)
   学生 800円(700円)
   18歳以下 無料
   ※学生ならびに18歳以下の方は証明書を要提示
   ※20名様以上は( )内の団体料金
   ※障がい者手帳等呈示のかたは本人および同伴者一名まで無料
   ※上記料金で併催のブロンズギャラリーも観覧できます
住所:〒606-8431京都府京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24
TEL:075-771-6411
URL:泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)

鹿子木孟郎《ノルマンディーの浜》1907年(明治40) 泉屋博古館東京寄託
鹿子木孟郎《ノルマンディーの浜》1907年(明治40) 泉屋博古館東京寄託

本展覧会は、近代の日本洋画に本格的な写実表現を移植した鹿子木孟郎(かのこぎ たけしろう)の生誕150年を記念して開催するものです。鹿子木は現在の岡山市に生まれ、はじめ天彩学舎や不同舎で洋画の基礎を学び、のちにフランスへ留学しました。パリでは19世紀フランス・アカデミスムの正統に属し、歴史画の名手として知られたジャン=ポール・ローランスの薫陶を受け、生涯を通じてフランス古典派絵画の写実表現を追究しました。帰国後は、関西美術院や太平洋画会、文部省美術展覧会の中心的な画家として活躍し、近代日本洋画の発展に確かな足跡を残しています。一方で鹿子木は、留学の支援を受けた住友家15代当主・住友春翠に、師ロ-ランスの代表作のほか自作や模写、その他西洋名画を仲介しておさめるなど、住友家と深い交流を結んでいることも見逃せません。
本展は初期の天彩学舎や不同舎で学んだ素描から、渡仏しフランス古典派の巨匠ロ-ランスに学んだ渡欧作、帰国後の関西美術院や下鴨家塾での活動などを作品により網羅し、生涯の画業を紹介しつつその功績を再考します。とくに師ローランスの写実技法の伝播について再検討を行い、近代日本洋画における写実表現の展開をめぐる問題を検証します。

鹿子木孟郎《加茂の競馬》1913年(大正2) 株式会社三井住友銀行蔵(泉屋博古館東京寄託)
鹿子木孟郎《加茂の競馬》1913年(大正2) 株式会社三井住友銀行蔵(泉屋博古館東京寄託)
ジャン= ポール・ローランス《マルソー将軍の遺体の前のオーストリアの参謀たち》1877年 泉屋博古館東京
ジャン= ポール・ローランス《マルソー将軍の遺体の前のオーストリアの参謀たち》1877年 泉屋博古館東京
ジャン=ポール・ローランス《年代記》 泉屋博古館東京
ジャン=ポール・ローランス《年代記》 泉屋博古館東京
ジャン=ポール・ローランス《イレーヌ》1896年 府中市美術館
ジャン=ポール・ローランス《イレーヌ》1896年 府中市美術館
鹿子木孟郎《厨女図模写 (原画ジョセフ・バイユ)》1901-03年頃(明治34-36) 泉屋博古館東京
鹿子木孟郎《厨女図模写 (原画ジョセフ・バイユ)》1901-03年頃(明治34-36) 泉屋博古館東京
鹿子木孟郎《白衣の婦人》1901-03年頃(明治34-36)京都工芸繊維大学美術工芸資料館
鹿子木孟郎《白衣の婦人》1901-03年頃(明治34-36)京都工芸繊維大学美術工芸資料館
鹿子木孟郎《ショールをまとう女》1906-07年(明治39-40)府中市美術館
鹿子木孟郎《ショールをまとう女》1906-07年(明治39-40)府中市美術館

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