杉本克哉 「砂あそび、言葉あそび」ART AND SPACE GALLERY

  • 2025/8/19
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杉本克哉 「砂あそび、言葉あそび」ART AND SPACE GALLERY

名称:杉本克哉 「砂あそび、言葉あそび」ART AND SPACE GALLERY
会期:2025年8月29日(金)〜2025年9月20日(土)
会場:ART AND SPACE GALLERY
開館時間:13:00 〜 19:00
休館日:土曜日、日曜日、祝日
   8月30日、9月20日は開廊
オープニングパーティー:2025年8月29日(金) 18:30 から 20:00 まで
入場料:無料
住所:〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋3-10-17  
URL:ART AND SPACE GALLERY

オモチャや食べ物などを並べて遊び、それらを描くことがいつしか僕のスタイルになった。手に取れる小さなものを並べ構成して、世界や物語が生み出されていくことが楽しい。
さらに最近では、他者を交えた予想不可能な関わりの中で作品が生まれる。この展示は他者との協働も含めた2つのシリーズで構成されている。
YOU ARE GOD
このシリーズは箱庭療法を引用しながら、まずは対象者に箱の中で砂を敷き、様々なオモチャを使って遊んでもらうことから作品制作が始まる。対象者が創り出す世界の物語を共有しながら、それらを僕自身が絵画に転換する。今までは子どもを対象者としてきたが、今回は保育士、元教師、医師、研究者、証券会社員、テレビディレクター、アイドル、ホームレスなど、これまでに出会った様々な肩書きの成人を
対象者とした。私たちがどのように世界を認識し、物語を紡ぐのか、それぞれが創った世界に光を当て、絵画作品に翻訳する。
像から像
ワークショップや日常的なあそびで子供や友人などと「絵しりとり」を行い、絵画作品にした新シリーズである。しりとりというシンプルな言語あそびではあるが、個々の言葉が繋がり、発展する過程は無限の可能性を秘めている。しりとりを絵画化するという特性上、ビジュアルとして表現できる単語のみで構成されていることが特徴で、さらに「死」にまつわる単語で終わるというルールを課している。複数の人と概念がリレーションされていくため、方向性を定めることも難しく、ループしたり派生したりと、コンポジションを含めアンコントローラブルな要素が多いのも、人と人が遊びの中でコミュニケーションしていく様を擬似模倣しているようである。この展覧会では、日常の中に潜む遊びの中から意識を掘り下げ、表現と協働の過程を通じて新たな世界を創造する試みがある。単なる遊戯に留まらず、自己と他者、言葉と物、現実と虚構といった関係性を紡ぎ出す行為へと思考する。
文:杉本克哉 編:谷川純平 訳:三宅 晋之輔

1984栃木出身
2007東京学芸大学教育学部芸術文化課程美術専攻卒業
2008東京学芸大学大学院教育学研究科美術教育専攻修了
2011東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻修了
主な個展
2024YOU ARE GOD ‒Drop in the box-(LOKO GALLERY)
2022差異(NOHGA HOTEL UENO TOKYO/presented by 3331 Arts Chiyoda)
2021YOU ARE GOD(hpgrp GALLERY TOKYO)
2018Idolization( hpgrp GALLERY TOKYO)
2017From playing to praying( H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHI)
2015MIRROR | RORRIM( GALLERY KADOSAN)
2013みえる、みえない、みる、みない(Frantic Gallery)
主なグループ展
2025ブレイク前夜 in Yokohama (そごう美術館)
2024土煙SPOTS|あんたがたどこさ(NORA HAIR SALON/南青山)
2023パラレルモダンワークショップ|これは富士山である:登拝篇・遥拝篇
2022土煙SPOTS|そのうちマイルストーン(NORA HAIR SALON/南青山)
2022ブレイク前夜展-小山登美夫セレクション-(HILLSIDE TERRACE)
2019STEP,SWAP,WIP,WHAT`S UP?( HARMAS GALLERY)
受賞歴
2010東京藝術大学 安宅賞受賞
2010第29回損保ジャパン美術財団選抜奨励展 損保ジャパン賞受賞

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