スーザン・アダムス/クリス・ナース/フランシス・ウッドリー「Carnival」Art Spot Korin

  • 2025/9/1
  • スーザン・アダムス/クリス・ナース/フランシス・ウッドリー「Carnival」Art Spot Korin はコメントを受け付けていません
スーザン・アダムス/クリス・ナース/フランシス・ウッドリー「Carnival」Art Spot Korin

名称:スーザン・アダムス/クリス・ナース/フランシス・ウッドリー「Carnival」Art Spot Korin
会期:2025年9月2日(火) 〜 2025年9月14日(日)
会場:Art Spot Korin
時間:15:00~19:00(最終日は18:00まで)
休館日:月曜日
料金:無料
住所:〒605-0089 京都市東山区元町367-5
TEL:075-746-3985
URL:Art Spot Korin

英国出身の3名のアーティスト、スーザン・アダムス、クリス・ナース、フランシス・ウッドリーによる3人展です。
タイトルの「カーニバル」は現在では遊園地やストリートフェスティバル、 パレードと言った祝祭の場の意味で使われています。
本来はイタリア語の「carne vale」に由来する言葉で、英語では「肉に別れを告げる」と訳され、謝肉祭のことを指しました。中世ヨーロッパではカーニバルは日常の秩序が覆され、召使いが主人を嘲笑し、女性が男性の権威から解放される、祝宴と騒乱の日であり、冬の終わりと、禁欲が求められるキリスト教の四旬節の始まりを告げるものでした。
本展では、3名の作品を通して「肉」と「無秩序」という元々のカーニバルを再構築します。
スーザン・アダムズのエッチング作品は、西宮のアトリエ凹凸で制作が始まり、日本の屋台をモチーフにした想像上の風景を描いています。そこでは、人間のさまざまな欲望を満たす品々が並びますが、その裏には歓迎されない代償が潜んでいるかもしれないという含みがあります。
クリス・ナースの折りたたみ式の紙による疑似解剖図や人体像は、14世紀に登場した「フュージティブ・シート(fugitive sheets)」を模したものです。これらは当時、人体の内部構造を示し、教育目的のために使われていました。
フランセス・ウッドリーの《ミート・クリーチャーズ》は、オランダ黄金時代の静物画の断片を組み合わせ、デジタルコラージュによって作られた作品であり、まるでフランケンシュタインのように再び生命を与えられています。
また、本展は共同で楽しむ遊び心と幻想の世界をテーマにしています。
会場2階では、来場者は《マイオロラマ(※)》カードの行列や、スーザン・アダムズの《ウェルカム・マシン》のページを自由に組み替える遊びに参加できます。
※ マイオロラマとは、18世紀に流行した遊びで、一連のカードをどの順番にも並べられるようにデザインし、無限に変化するパノラマを作り出すものです。
また、シュルレアリストたちは「エクスキュイジット・コープス(Exquisite Corpse)」と呼ばれる、異なるイメージや別々の身体の部位を組み合わせる遊びを好みました。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 山田和 個展「得体の知れないエネルギー、カオスの時代―桃山サンバ」桃青京都ギャラリー
  2. 「昭和のホーロー看板展」アドミュージアム東京
  3. 「第27回市民作品展」天童市美術館
ページ上部へ戻る