ながさきピース文化祭 2025 ひらどいろんなところで芸術祭「クリムゾン・ギルト Crimson Gilt ーヴィンセント・ライタス個展」平戸オランダ商館

名称:ながさきピース文化祭 2025 ひらどいろんなところで芸術祭「クリムゾン・ギルト Crimson Gilt ーヴィンセント・ライタス個展」平戸オランダ商館
会期:2025年10月25日(土)〜11月30日(日)
会場:平戸オランダ商館
開館時間:8:30〜17:30
休館日:記載なし
入場料:大人310円、小中高生210円
住所:〒859-5102 長崎県平戸市大久保町2477番地
TEL:0950-26-0636
URL:平戸オランダ商館
概要:オランダ人アーティスト、ヴィンセント・ライタスによるインスタレーション作品《クリムゾン・ギルト》を紹介する個展。オランダ、インドネシア、日本の三国を巡回する国際共同展で、オランダ東インド会社(VOC)船「アムステルダム号」をモチーフに、植民地時代の交易・搾取・文化交流の記憶を色彩と空間で再構成する。金と深紅のテキスタイルが織りなす構造体を通して、来場者は海洋史の光と影を体験する。平戸オランダ商館の歴史的空間を舞台に、過去と現在、富と犠牲、海と人間の関係を問い直す作品群を展観する。
[作家プロフィール]ヴィンセント・ライタス Vincent Ruijters ヴィンセント・ライタスは、主にサイトスペシフィックなアートインスタレーションやパフォーマンスアートを制作するアーティストです。オランダアムステルダムを拠点に、インドネシア、日本、韓国、アメリカなどで国際的に活動しています。 1988年生まれ、ハーグ育ち。オランダ人の父と、中国系インドネシア人の母を持ちます。母方の家族は7世代にわたりインドネシアで暮らしていましたが、1965年に起きた大量虐殺を逃れオランダへ移住しました。幼少期、ヴィンセントは「母方は自発的にヨーロッパへ移った」と聞かされて育ちましたが、後に自分のペラナカンのルーツと母方家族の移住の真の背景を知ることになります。 インドネシアへの訪問や家族とのつながりを通して、地域文化に触れる一方、主に白人が多い環境で育った彼は、自身のアジア的ルーツに疎外感を感じていました。そしてアジアとの関係を深めるために日本へ移住し、東京藝術大学で学びました。 日本での約10年間の滞在を経てオランダへ帰国。自身の多文化的背景や経験をもとに、アイデンティティや人間関係の現象学に焦点を当てた作品制作に取り組みます。 代表作には、インスタレーション『Cave Inside the Body of Shadows』やダンスパフォーマンス『Shadowplay』があります。これらの作品は、中国系インドネシア人としてのルーツへの芸術的探求の第一歩となりました。さらにジャカルタのGudskulとジョグジャカルタのHouse of Natural Fiberでのダブル・アーティスト・イン・レジデンスを経て、リサーチ成果をもとに制作された『Selintas Selalu』は、ジョグジャカルタの代表的な年次グループ展「Nandur Srawung」で展示され、インドネシア独立期の揺れる時代を表現する作品として選ばれました。オランダ、インドネシア、日本という地域との深いつながりを基に、現在のアートプロジェクト『Crimson Gilt』が生まれています。








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