ミュシャが夢見たハーモニー「調和ーミュシャがめざした作品と世界を探る」堺アルフォンス・ミュシャ館

ミュシャが夢見たハーモニー「調和ーミュシャがめざした作品と世界を探る」堺アルフォンス・ミュシャ館

名称:ミュシャが夢見たハーモニー「調和ーミュシャがめざした作品と世界を探る」堺アルフォンス・ミュシャ館
会期:2025年12月6日(土)〜2026年3月29日(日)
会場:堺アルフォンス・ミュシャ館(堺市立文化館)
開館時間:9:30〜17:15(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(休日の場合は開館)、年末年始(12月29日〜1月5日)、休日の翌日(1月13日・2月24日)ただし1月12日・2月9日・2月12日・2月23日は開館
入場料:一般510円(410円) 高校・大学生310円(250円) 小・中学生100円(80円)※未就学児、堺市内在住満65歳以上、障害者手帳所持者および介助者は無料
住所:〒590-0014 大阪府堺市堺区田出井町1-2-200 ベルマージュ堺弐番館
TEL:072-222-5533
URL:堺アルフォンス・ミュシャ館

ミュシャが夢見たハーモニー「調和ーミュシャがめざした作品と世界を探る」堺アルフォンス・ミュシャ館
ミュシャが夢見たハーモニー「調和ーミュシャがめざした作品と世界を探る」堺アルフォンス・ミュシャ館

概要:
本展「ミュシャが夢見たハーモニー 調和ーミュシャがめざした作品と世界を探る」は、アール・ヌーヴォーを代表する画家アルフォンス・ミュシャ(1860–1939)が生涯を通じて追い求めた「調和」の理念を多角的に紹介する展覧会である。華麗な女性像のポスターで知られるミュシャは、商業芸術の領域を超え、人々の幸福と精神的な美を目指す普遍的な芸術を追求した。本展では、当館を代表する大型油彩画《ハーモニー》(縦1.5m×横4.5m)を中心に、ポスター、デッサン、装飾パネル、宗教的主題の作品など、多様なジャンルを通して「調和」の概念を再考する。
構成は五章から成り、第1章では女性像を円環で包む象徴的モチーフの変遷を、第2章では信仰的主題における「人と神の関係」を描く構図を、第3章ではミュシャ独自のデザイン理論に基づく色彩と構図の均衡を紹介。第4章では代表作《ハーモニー》の制作背景と構想を探り、第5章では《スラヴ叙事詩》に通じる人類的・民族的理想の表現を取り上げる。
経済的成功を超えて芸術の社会的使命を模索したミュシャの理想を、油彩画・装飾デザイン・宗教画を通じて体感できる展覧会である。

作家略歴:
アルフォンス・ミュシャ(Alfons Maria Mucha/1860–1939)
現在のチェコ共和国にあたるモラヴィア地方のイヴァンチツェに生まれる。ウィーンで舞台装飾を学んだのち、パリで画家として活動。1894年にサラ・ベルナール主演の演劇ポスター《ジスモンダ》を制作し、一躍アール・ヌーヴォーの旗手として名声を得た。以後、ポスター、装飾パネル、カレンダー、宝飾デザインなど幅広いジャンルで活躍する。祖国愛と人道的理想に基づき、晩年には民族的叙事画《スラヴ叙事詩》(20点)を完成。商業美術から理想主義的芸術へと歩んだその生涯は、芸術と社会の調和を求めた精神に貫かれている。

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